アルテタは17歳ヌワネリをなぜもっと使わないのか 「この才能は解き放たれる必要がある」「他のチームメイトよりはるかに成熟」

巨大な才能を秘めた17歳ヌワネリ Photo/Getty Images

一筋の光明となれる可能性

現在、アーセナルはある意味で窮地に立たされていると言ってもいいかもしれない。現在3位と決して失敗しているわけではなく、リーグではわずか1敗を喫したのみだ。しかし度重なる退場劇、そして負傷離脱によってチームのコンディションは上がらず、まだ序盤とはいえ今節のリヴァプール戦に敗れればタイトル争いから一歩後退すると言わざるをえない。

守備陣に負傷が多発しているのみならず、主将のマルティン・ウーデゴーとエース格のブカヨ・サカを欠いているのは致命的で、実際アーセナルは前節ボーンマス戦でもCLのシャフタール戦でも攻撃に精彩を欠いている。しかし、そんな中でもポジティブな可能性を秘めた選手がアーセナルにはいる。17歳の攻撃的MFイーサン・ヌワネリである。

ヌワネリは今季開幕節からベンチ入りしており、その才能の一角を少ない出場時間の中でたびたび見せてきた。リーグカップのボルトン戦では2得点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献している。

英『football.london』もヌワネリに関するサンプル数が非常に少ないままだということを憂慮しており、レアンドロ・トロサールがウーデゴーの自然な代役とはなれず、ラヒーム・スターリングも期待されたような攻撃面のインパクトを残せないなかで、ヌワネリはもっと活躍するべきだと指摘している。

「ヌワネリは無視できない将来性と魅力を持ちはじめている。レスター戦でサポーターを沸かせた彼のやり方を無視すべきではない。ボルトン戦で若いチームの中で最初からチャンスを与えられた彼は、経験と成熟度においてすでに他のチームメイトよりもはるかに優れているように見えた」

「この才能は解き放たれるに値し、また解き放たれる必要がある。リヴァプールはそれをできる相手ではないかもしれないが、今後数週間でヌワネリへの信頼がさらに深まらなければ、アルテタは窮地に陥るリスクを冒すことになる。個々の試合のプレッシャーと期待は大きいが、一歩先しか見ないようにするのは簡単なことだ」

ミケル・メリーノもまだフィットしているようには見えず、スターリングも違いを作り出せない。現状ではアーセナルの攻撃は行き詰まり感がある。多少のリスクを冒してでも、アルテタはヌワネリをもっと定期的に起用し、チームの1ピースとすることが必要なのではないか。状況を打開できるだけのスキルと強心臓を備えているのは明らかで、アルテタの決断さえあればチームを救う存在となれる可能性をヌワネリは秘めている。




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