バルセロナからの移籍を考えた過去も…… 批判を乗り越え、欠かせない存在となったハフィーニャが掴んだ自信 「プレッシャーがなければサッカーは楽しくない」

今季絶好調なハフィーニャ photo/Getty Images

今季13試合で9G8A

バルセロナでプレイするブラジル代表FWハフィーニャは過去にバルセロナからの移籍を考えていたことを明かした。米『ESPN』が報じている。

2022年夏にリーズからバルセロナに加入したハフィーニャ。加入初年度は公式戦50試合で10ゴール12アシスト、2年目となる昨シーズンは公式戦37試合で10ゴール13アシストと安定した数字を残してきた。しかし、移籍期間が開く度に財政難のバルセロナからの移籍が噂される選手の1人であり、これはハフィーニャ自身にとっても苦しい時だったようで、退団を考えたこともあったという。

「いや、(バルサを去ることを考えた)のは一度だけではなく、何回もあったよ。ここでの最初の6か月間、夏の移籍期間からW杯までの期間は、最高のスタートを切ることができなかったシーズンだったので、クラブを去ろうかと頭をよぎった。自信が持てなかったんだ。私は、自分自身を厳しく批判する悪い癖があったので、そのプレッシャーから退団を考えた」

「そしてW杯後、明らかに私は大きな転換期を迎え、6か月間で素晴らしい数字を出すことに成功した。昨シーズンは、負傷もあったし、開幕戦のヘタフェ戦で退場させられたこともあった。それにシーズン終盤には、クラブが私を売りたいと思っていたり、ファンが私に出て行ってほしいと思っていることもたくさん目にした。だから、どこかプレッシャーのない場所へ行ってしまおうかと、頭をよぎることもあった」

今夏にはEURO2024で活躍したスペイン代表FWニコ・ウィリアムズの獲得にバルセロナは動いていた。同ポジションのハフィーニャにとっては悔しい出来事であったが、今はかつてなかった「自信」を掴んだようだ。

「でもプレッシャーがなければサッカーは楽しくない。サッカーには多少のプレッシャーはつきものだ。私は常にビッグクラブでプレイすること、代表チームで重要な試合に出場することを夢見てきた。そして、その夢を実現するにはプレッシャーが必要だ。だから、ありがたいことに、誰もが頭をよぎるような考えに流されることはなかった。私はただひたすら、ピッチで新しい役割をこなすために努力することに集中した」

ハンジ・フリックが率いる新チームでハフィーニャはここまで公式戦13試合で9ゴール8アシストを記録。CLリーグフェーズ第3節のバイエルン戦では圧巻のハットトリックを見せるなど、ピッチの上で自身の存在価値を証明している。自身を批判する声に動じず、クラブにとっての必要性を結果を持って証明したハフィーニャ。今や誰もハフィーニャがチームにとって必要なことを疑う者はいないだろう。

今節は宿敵レアル・マドリードとのクラシコを控えているが、ハフィーニャはこの大一番でもチームを勝利に導く活躍を見せることができるのか、注目だ。


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