ミケル・アルテタ監督のもと、シーズンを追うごとに強さを増しているアーセナル。タイトル獲得への期待は年々高まっているが、そのチームにおいて欠かせない存在なのがイングランド代表FWブカヨ・サカ(23)だ。
プレミアリーグ第9節のリヴァプール戦(2-2)で先制点を挙げたサカはプレミアリーグ通算50ゴールを達成。23歳52日ででこの記録を達成し、24歳で50ゴールに到達したレジェンドのティエリ・アンリの記録を抜き、アーセナル史上最年少記録を更新した。
サカはこの試合、怪我で出場が危ぶまれていたなかでのスタメンとなった。コンディションが万全ではないだろうが、得点を含め、リヴァプールの脅威となり続けた。そんなサカをアラン・シアラー氏は『Premier League Productions』にて絶賛した。
「彼は素晴らしい選手だ。彼の姿勢が素晴らしい。彼は今日まで2試合連続で欠場していたと思う。5年間で連続して欠場したのは今回が初めてだ。彼がどんな人間で、何回蹴られたかを考えると、彼の態度や彼のすべてを好きにならずにはいられない」
「彼は素晴らしい能力を持っているし、素晴らしいゴールだった。特に前半は、彼がアーセナルにとってどれほど重要であるかを示していた。彼がいないとチームは同じようにはいかないが、それは理解できる。なぜなら、彼にはそれだけの能力があるからだ」
サカがいるかいないかでチームが大きく変わってしまうほどの存在になったことを称賛したシアラー氏。さらにアーセナルのレジェンドであるイアン・ライト氏もサカを称賛した人の1人であり、安定して結果を残し続ける一貫性に脱帽しているようだ。
「彼は17歳の頃からトップチームに所属しており、アーセナルだけでなくイングランド代表でも高いレベルでプレイしてきた。だからこそ、人々が彼を18か月間自分の仕事をしてきた他の選手と絶えず比較するのを、私は本当に不公平だと思う。彼は5年近くもそれを続けているのに。彼はいつも安定したプレイをしており、今回のような試合に彼がこれまでのようなレベルで出場し、自分の能力を一貫して発揮し続けられることを嬉しく思う」
今シーズンはここまでリーグ戦8試合で3ゴール7アシストを記録しているサカ。司令塔マルティン・ウーデゴー不在の中で、チャンスメイク力を開花させており、今シーズンも進化した姿を見せ続けている。
酷使による怪我だけが心配なところではあるが、アーセナルの絶対的エースへとなったサカは今シーズンこそチームにタイトルをもたらすことができるだろうか。