ドルトムント不振の理由は指揮官にあらず 根本的原因は監督人事に選手達の意見が反映されてしまうクラブの体質

アウクスブルク戦後のドルトムントの選手達 photo/Getty Images

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CLレアル戦に続いて公式戦2連敗

26日(現地時間)、ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガ第8節でアウクスブルクと対戦し、1-2で敗れた。

試合開始早々の5分にドニエル・マーレンのゴールで先制に成功したドルトムントだったが、その後25分と50分にアウクスブルクのアレクシス・クロード・モーリスに得点を許し、敵地で逆転負けを喫した。

セール・ギラシ、ヴァルデマール・アントン、パスカル・グロスなど即戦力を今夏次々に獲得したドルトムントだが、リーグ戦では早くも3敗、順位も首位バイエルンから勝ち点7差の7位と中位に沈んでいる。UEFAチャンピオンズリーグのリーグフェーズ第3節レアル・マドリード戦での逆転負け(2-5)に続いてアウクスブルクにも敗れたことで、ヌリ・シャヒン監督の進退問題が一層注目を集める事態となりつつある。
しかし、現役時代はバイエルン・ミュンヘンやリヴァプールで活躍し、現在は解説者を務めているディトマール・ハマン氏は指揮官ではなくクラブの体質こそが不振の最大の要因であると見ている。

「昨シーズンのドルトムントでは、多くの選手達がエディン・テルジッチを嫌っていた。彼はここ数年ではドルトムントで最も成功した監督であり、DFBポカールを制し、ブンデスリーガでは優勝まであと一歩、チャンピオンズリーグでも決勝まで行った。しかし、チームは彼との仕事を望まず、新しい監督が来た。そして、10試合ほど消化した今の時点で多くの選手が『この新しい監督とはもう無理だ』と感じているように見える」(ドイツ紙『Bild』より)

「ドルトムントは選手達にあまりにも多くの力を与えてしまった。誰が監督をやるのかを決めるのは常にクラブの仕事であり、選手達はクラブに雇われている存在だ。今の状況は全く良くない。選手達の好きなように監督を交代させることなんてできないんだ」

現場の最高責任者である監督の統制が利かず、逆に選手達の意見が監督人事に反映されてしまうクラブの現状が改まらない限り、チーム全体のパフォーマンス向上も望めないというのがハマン氏の意見のようだ。

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