ボバン氏が「恥を知れ!」と一喝 ローマの監督解任問題の裏に、イタリアサッカーの伝統とビジネスの乖離を指摘

90年代セリエAで活躍したボバン氏 photo/Getty Images

過去にミランでアメリカ人オーナーと確執があった

元クロアチア代表で、ACミランでも活躍したレジェンド、ズボニミール・ボバン氏が、ローマのオーナーを痛烈批判した。

その言動があったのは、『SKY SPORTS ITALIA』に解説者として出演した際のこと。ボバン氏は、ダニエレ・デ・ロッシ監督の解任について意見を聞かれると、厳しい言葉を放ち、苦言を呈した。

「これはローマのファンの価値観を軽視する不適切なリーダーシップによって生み出された不条理な状況だ。フリードキン氏はデ・ロッシを、まるでゼロであるかのように、すぐに燃やしました。あなたは何者ですか? よくもそんなことをしましたね? 恥を知れ!」

そしてボバン氏は、自身がミランの幹部だった時に、クラブの再建を託されつつもアメリカ人オーナーとの確執でクラブを去った経験があるからか、同じアメリカ人であるフリードキン氏の行動をこう批判した。

「クラブをビジネスのように扱うのは、イタリアサッカーの価値観をまったく尊重しないアメリカ化であり、私は決してそれを好まない」

ボバン氏が言うようにサッカーには長い歴史があり、それを尊重しているからこそ人気が高く、ビジネスにもなっているという一面があるはず。クラブの成功や失敗の理由はさまざまあるが、その両面をうまく取り入れた方が、成功に近づくことは間違いないだろう。

果たしてローマは、どのようにチームを立て直すのか、今後の動向に注目したい。

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