「決して諦めなかった」テン・ハーグ・ユナイテッドが終わりを告げた 現地記者からは「選手も責任を取るべき」「解任が遅かった」などの意見も

ついに解任となってしまったテン・ハーグ Photo/Getty Images

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2年連続でタイトル獲得も退任

マンチェスター・ユナイテッドからのエリック・テン・ハーグ監督の退任が発表され、ひとつのサイクルが終わりを告げた。望むような終わり方ではなかったが、2季連続の国内タイトル獲得や1シーズン目にはタイトル争いに割って入る勢いで躍進し、堂々の3位フィニッシュを見せるなど良い思い出もある。そんな中、現地の記者たちが『X(旧Twitter)』で意見を述べた。

『Manchester Evening News』のマン・ユナイテッド担当チーフジャーナリストであるサミュエル・ラックハースト氏は、解任のタイミングを誤り1年の契約延長オプションを行使した上層部を皮肉たっぷりで非難している。

「イネオスがテン・ハーグとの契約を1年延長した116日後に彼を解雇したのだ。彼はFAカップ決勝の後に去るべきだったのだが、権力者たちは神経をすり減らし、主な決定者はかつてサイクリングチームを運営していた男だった。なんてことだ」
一方でジャーナリストのアンディ・ミッテン氏は、テン・ハーグ元監督に対して以下のように投稿している。

「エリック・テン・ハーグはマン・ユナイテッドにとって2017年以来のトロフィーを獲得した。タフな仕事だったが、(就任から)半年後には何かを掴んでいると思った。しかし、それは実現せず、今シーズンは悪夢のようだった。選手も責任を取らなければならない。彼はいつも対応が良かったし、決して諦めなかったよ」

良い人柄に加え、1シーズン目の好調を考えれば、なぜ最終的に失速してしまったのか大きな疑問が残る。1シーズン目の最大のライバル、リヴァプール相手の7-0大敗か、ELセビージャ戦の敗退か、2シーズン目以降に怪我人が続出した影響なのか。いつのタイミングからか自信を失い、現在降格圏に近いボトムハーフに沈むチームに対する劇薬は、もはや解任しかなかったのかもしれない。テン・ハーグ元監督の手腕にも問題があったようだが、このまま解任のサイクルが続けば、選手の「負け癖」が治らず、新監督もこれまでの二の舞になってしまうかもしれない。この決断によって、クラブはどのような変化を遂げていくのか。今後のマン・ユナイテッドの動向に注目が集まる。

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