「怪我は試合の一部であり、結果の言い訳にはならない」 負傷者続出のアーセナルに必要なメンタリティをメリーノが語る

今季よりアーセナルでプレイするメリーノ photo/Getty Images

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「怪我には良い面と悪い面がある」

今シーズンもプレミアリーグ優勝候補の1つとして注目を集めるアーセナルだが、現在ある問題に悩まされている。それは主力選手の相次ぐ怪我だ。

プレミアリーグ第9節のリヴァプール戦の前にはマルティン・ウーデゴーや冨安健洋、ユリエン・ティンバー、ブカヨ・サカなど主力の多くに怪我の心配があったアーセナル。サカ、ティンバーはリヴァプール戦に出場し、この試合途中で交代したガブリエウ・マガリャンイスも大きな怪我ではなかったようだが、ベストメンバーが揃うにはまだ時間がかかる。

そんななか、今シーズンよりアーセナルに加わったミケル・メリーノは怪我人が多いことは「言い訳にならない」と主張し、持つべきメンタリティについて語った。
「怪我は試合の一部であり、結果の言い訳にはならない。怪我には良い面と悪い面がある。良い面の一つは、若い選手がデビューし、試合に出場する姿が見られることだ。クラブとしては、アカデミーから若い選手を育て、彼らにチャンスを与えたいと思っている。そして、マルティン・ウーデゴーのような重要な選手がいないにもかかわらず、誰もが本当に良い仕事ができるクラブであることが分かるだろう」

「勝者の集団であるならば、言い訳はできない。改善できる点を考えなければならないし、言い訳をし始めると、自分自身の信用が失われる。それに対処し、前向きに捉え、より良くなるしかない。長いシーズンには、肉体面でも精神面でも常に困難が伴うが、このチームはそれを乗り越える準備ができている」

「だからこそ、リヴァプール戦で勝ち点3を取れなかったことが残念でならない。チームの実力からすれば、勝ち点3を獲得するに値していたからだ。しかし、試合の大半はポジティブなプレイができていた。我々は立ち直り、再び団結し、試合を振り返り、うまくいかなかった部分から学ぼう。今後は、より良いチーム、真のチームとなり、試合全体を支配するだろう」(英『Evening Standard』より)

一時期に比べて怪我人の状況も良くなったアーセナルだが、過密日程をこなさなければならないのには変わりなく、シーズンを通して選手のコンディションに細心の注意を払わなければならない。それでも怪我は起こってしまうものであり、大事なのはその時の捉え方だとメリーノは語った。

同じくプレミアリーグのタイトルを争うライバルたちは怪我人がでた中でも乗り越えてきた過去がある。リヴァプールは昨シーズン、怪我人続出の中、若手中心でカラバオカップを優勝し、マンチェスター・シティは司令塔ケビン・デ・ブライネの不在をきっかけにフィル・フォーデンが新たなレベルへと成長した。

アーセナルにも18歳のマイルズ・ルイス・スケリーや17歳のイーサン・ヌワネリなど楽しみな逸材がたくさんいる。カラバオカッププレストン戦では彼らの起用が予想されているが、今シーズン怪我人が多い状況はアーセナルにとって新たなスターを生み出すチャンスでもあり、乗り越えなければならない試練であることは間違いないだろう。


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