メッシは移籍決定の瞬間からインテル・マイアミを変えていた? 下位クラブを勝てるチームに変えた圧倒的影響力「あの瞬間に全てが変わった」

インテル・マイアミでも大活躍のメッシ photo/Getty Images

メッシはチームメイトたちを変えた

今年のアメリカ・MLSでレギュラーシーズン史上最多の勝ち点記録を更新したインテル・マイアミ。昨年まで下位に沈んでいたチームとは思えぬ変化だが、それにFWリオネル・メッシが大きく影響したのは間違いない。

今年のメッシはリーグ戦で20ゴール10アシストの数字を残しており、期待通りの大活躍だった。しかし、メッシ以外の選手の頑張りも見逃せない。それはFWルイス・スアレス、DFジョルディ・アルバ、MFセルヒオ・ブスケッツといった元バルセロナ組の選手だけでなく、元よりマイアミでプレイした選手たちもだ。

今年のメッシは怪我やコパ・アメリカで離脱している期間があったが、その間もマイアミは勝ち点を積み重ねることに成功していた。決してメッシ1人に依存していたわけではないのだ。

『ESPN』によると、チームのゴールを守るGKドレイク・カレンダーはメッシ加入が決まった瞬間からチームの雰囲気が変わり始めたという。

「加入が決まった時の僕たちはオープンカップに向けて準備している最中で、その時にメッシ加入の話を聞いたんだ。その時は食事中だったんだけど、その時に僕は『よし、みんな勝ちに行くぞ。彼が加入する前に良い状態を作るぞ』とチームメイトに言ったんだ。あれは僕たちにとっても、チームにとっても大きな転換点だった。あの瞬間に全てが変わったんだ」

メッシ合流後も影響は大きかった。世界のトップを知るメッシやスアレスたちはトレーニングに臨む姿勢もプロフェッショナルであり、そこから学びを得たマイアミの若手選手も多かったのだ。

マイアミのGKコーチを務めるセバスティアン・サジャもメッシ効果が大きかったと語る。

「これほど良いトレーニングはないね。だって、試合でメッシより良いボールを蹴る選手なんていないのだから。GKのドレイクがトレーニングでメッシのシュートを止めることで、自信になるんだ。メッシのボールをセーブ出来たのだから、次の試合でも大丈夫だと」

指揮官のヘラルド・マルティーノも「選手たちはメッシから日々学んでいる。若手選手たちはメッシがどう動くかをずっと見ているんだ。メッシの闘争心、常に最高のプレイを目指す姿勢などね。日々それを真似ることで、レベルアップになる」とメッシ効果を語っている。

マイアミは一瞬にして勝てるチームになり、今では選手全員が自信を持ってプレイオフのMLSカップに臨んでいる。マイアミの選手たちのメンタリティまで変えてしまうところに、メッシの凄さがあるのだろう。

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