サッカー選手の魅力を“得点数”だけで判断すべきではない ムシアラはジダン、ロナウジーニョ級の才能「1000ゴール決めなくともね」

バイエルンでプレイするムシアラ photo/Getty Images

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監督コンパニはその影響力を絶賛

リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドがサッカー界の意識を変えたのかもしれないが、近年はアタッカーの優劣を得点数で決めがちだ。しかし得点を量産せずとも、決定的な存在になることは可能だ。

そう語るのは、バイエルンを指揮するヴァンサン・コンパニだ。コンパニが決定的な存在と絶賛するのは、バイエルンで育つ21歳のドイツ代表MFジャマール・ムシアラだ。

すでにバイエルンとドイツ代表の両方で絶対的主力であるムシアラを、コンパニはジネディーヌ・ジダンやロナウジーニョ級の存在と絶賛する。ジダンとロナウジーニョは得点を量産するタイプの選手ではなかったが、それでも常に決定的だった。ムシアラの魅力も得点数では語れないとコンパニは主張する。


「メッシやC・ロナウドがゴールを量産してきたから、とにかくゴール、ゴールに注目が集まっている。でも、以前のジダンはどうだったか。あるいはロナウジーニョはどうだったか。私が対戦した中でも、多くの素晴らしい選手が得点抜きで試合の流れを変えてきた。ムシアラのクオリティをゴールだけで判断したくはないね」

「これは現代サッカーの問題かな。ロナウジーニョ、ジダン、あの世代の選手たちは決定的な存在だった。ムシアラもその1人になれる。たとえ1000ゴール決めなくともね」(『ブンデスリーガ公式』より)。

もっとも、ムシアラは得点力も伸ばしている。今季はリーグ戦6試合に出場して4ゴール、さらに先日行われたDFBポカール2回戦のマインツ戦ではハットトリックを記録して4-0勝利に貢献している。

得点部分でも十分に決定的な存在と言えるが、コンパニはそこだけで判断しているわけではない。ムシアラには敵陣を切り裂くドリブルなど様々な武器があり、誰もが認めるワールドクラスの才能と言えよう。

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