今夏大型補強に動くもリーグ5位 なぜアトレティコはここまで不調なのか

アトレティコの指揮官ディエゴ・シメオネ photo/Getty Images

現在首位と勝ち点差10差

アトレティコ・マドリードが現在苦しんでいる。先日行われたラ・リーガ第11節にてアウェイでベティスと対戦するも、0−2で敗戦。これにより、ここまでの成績が5勝5分1敗で勝ち点20のリーグ5位。首位のバルセロナとは勝ち点差10まで広がった。

アトレティコは今夏、FWフリアン・アルバレスを筆頭に、DFロビン・ル・ノルマン、MFコナー・ギャラガーなどを獲得。リーガで最も多くの補強費を投じ、20−21シーズン以来の優勝を目指しているものの、現在その補強額にそぐわない結果となっている。

スペイン紙『MARCA』は、ここまでのアトレティコの不調の原因を分析。主に①フィジカルで劣勢になる。②ル・ノルマンの不在。③ル・ノルマン、MFマルコス・ジョレンテらキーとなる選手が怪我で不在。④アウェイで苦戦が多い。⑤チーム内の雰囲気。⑥指揮官ディエゴ・シメオネの采配の6つを要因とし、特に怪我人が続発していることを指摘した。

アトレティコは現在、ル・ノルマンを始め、DFセサル・アスピリクエタ、DFクレマン・ラングレら最終ラインに怪我人が相次ぎ、ジョレンテ、MFパブロ・バリオスといった中盤の選手にも負傷が続発している。特にル・ノルマンの怪我が響いており、同紙は「今シーズンのアトレティコは、後ろが非常に良かった。ル・ノルマンがスタンダードを引き上げ、出場した6試合でわずか3失点。クリーンシートは当たり前だったが、ダービーでのル・ノルマンの負傷で何かが崩れた」と言及しているほどだ。

またシメオネの攻撃面のアイディアの足りなさについても言及している。本来であれば堅守からの攻撃がこのチームの特徴であるが、ここ数年は主導権を握るスタイルも徐々に見られるようになった。しかしそこでのアイディアが不足しており、なんとか修正をしようとするも、失敗に終わってしまうことが多く、なかなか鍵を見出せないでいる。こうした中で「今、予想外のスランプに陥っているアトレティコが、一度リセットし、どれが最適解なのか、試合日を重ねるごとにタイトルが遠のいていくように感じられる中で、苦しんでいるすべての分野を改善する必要がある」と言及した。

昨シーズンはジローナの躍進もありリーグ4位に終わったアトレティコ。20−21シーズン以来、タイトルを取れていないために、今シーズンはなんとかタイトルを獲得したいところだが……。

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