シティ、アーセナルを悩ませる怪我人と過密日程。リヴァプールが首位浮上 プレミアリーグの優勝争いに訪れた変化

ブライトン戦でゴールのサラー photo/Getty Images

ボーンマスがシティ、アーセナルを打ち破った

ブレントフォード対フラムの一戦を除いて、プレミアリーグ第10節が終了した。先頭を走っていたマンチェスター・シティが敗れ、ブライトン相手に逆転勝利を収めたリヴァプールが首位に立った。ミケル・アルテタ率いるアーセナルはまたしても勝つことができず、5位となっている。

24-25シーズンの約4分の1が終わったタイミングで、『ESPN』はプレミアリーグの優勝争いを分析しており、第10節で変化が起きたと指摘している。

まず1つはペップ・グアルディオラ監督が指揮するシティの敗北だろう。ここまで無敗だった絶対王者がアンドニ・イラオラの下で躍進するボーンマスに敗れた。

2023年の12月から無敗だったシティだが、今季は明らかに不安定だ。先制点を許す展開が多く、すでに11失点している。これはディフェンスラインに負傷者が続出していることが原因であり、ボーンマス戦ではルベン・ディアス、ジョン・ストーンズがベンチ外だった。

後ろが安定しなければ、前線も不安定になる。開幕から得点を量産していたアーリング・ハーランドはゴール数を伸ばせておらず、得点ランキングでは好調ノッティンガム・フォレストのクリス・ウッドが迫ってきている。

アーセナルはチームの心臓であるマルティン・ウーデゴーが足首の負傷で離脱しており、2-0で敗れたボーンマス戦から3試合で勝てていない。気になるのは前線の層の薄さで、ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリに代わる選手が、ラヒーム・スターリングやガブリエウ・ジェズスでは厳しい。

サカとポジションを争える選手としてブレントフォードのブライアン・エンベウモやウェストハムのモハメド・クドゥスらの名前が獲得候補として浮上しており、彼らのような力のあるアタッカーが必要なのかもしれない。

リヴァプールは守護神アリソン・ベッカーを負傷で欠いているが、2ndGKのクィービーン・ケレハーは実力者であり、大きな問題とはなっていない。懸念点だったアンカーではライアン・グラフェンベルフが躍動しており、控えとなった遠藤航もクローザーとしての役割を果たしている。トレント・アレクサンダー・アーノルドはアルネ・スロット監督の下で自身の弱点であった守備の改善に取り組んでおり、ブライトン戦では三笘薫相手に善戦するなど、すでに目に見える効果が出ている。

22-23シーズンと23-24シーズンで優勝を争ったシティとアーセナルが不調に悩まされており、今後はリヴァプールが先頭を走り続ける可能性が高い。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.300 プレミア戦線異常アリ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ