期待の新星、ローマ初得点を記録もチームは敗戦 試合後にチーム全体の不調を認めつつも、監督への信頼を明言

アルゼンチン代表にも選出されたスーレ photo/Getty Images

初得点が復調のきっかけになるか

マティアス・スーレがローマで初得点を記録したが、チームの敗戦により祝福ムードとはいかなかったようだ。

スーレは今夏、ユヴェントスからローマへと移籍してきた期待の若手だ。シーズン開幕前には、レアンドロ・パレデスやパオロ・ディバラとともにアルゼンチン人トリオとして活躍が期待されていた。しかしチームの不調も影響してか、ここまで目立つ活躍ができていなかった。

そしてリーグ戦11試合目のヴェローナ戦でようやく初得点を記録。ところがチームは3失点を喫し敗戦してしまう。そのローマは今シーズン始めから不調が続き、ダニエレ・デ・ロッシ監督が解任され、後任のイヴァン・ユリッチ監督が指揮するようになってからも、リーグ戦7試合でわずか3勝しか挙げられていない。

スーレは試合後のインタビューでチームについて「調子は良くない。不利な場面もあったし、運悪くうまくいかなかった」と語った。そしてユリッチ監督について聞かれると「どのコーチも独自の戦術スタイルを持っている。我々は彼のスタイルに適応しなければならない。我々は彼と何日も練習してきたし、誰もが彼のやり方を信じている」と周囲の雑音を耳に入れる余地がないことを明かした。

また初ゴールについては、不調だった自身に光明が差すのを見ているようで「私にとっては解放でした。今は突破口が開けました。この苦しい状況を好転させるために、さらにレベルを上げていけたらと思います」と次戦以降に向けた決意を語った。

スーレの言葉が真実ならば、チームはユリッチ監督を中心に一つにまとまっていることが窺える。彼の復調がきっかけとなって、メンバー各々の調子も上げてきてもらいたいところだ。そしてスーレにはチームを牽引するような活躍に期待したい。

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