「いつものプレイができなかった」 好調バルセロナが三発で快勝も指揮官は内容に不満

バルセロナのハンジ・フリック監督 photo/Getty Images

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好調のチームに更なる改善を要求

今季のバルセロナは黄金期を彷彿とさせるような圧倒的な強さを見せシーズンの前半戦を戦ってきた。特に10月末に行われたバイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリードとの2連戦では、両試合で4得点を記録し、今季の強さを象徴とする爆発的な攻撃力を見せつけている。

日曜日に行われたラ・リーガ第12節、エスパニョールとのバルセロナダービーでも、前半で復帰明けだったダニ・オルモの2得点含む3ゴール。相変わらずの得点力を発揮したと言えるだろう。しかし後半は一転して無得点に終わり、逆にエスパニョールにゴールを許してしまった。

3-1で終わったダービーマッチは十分に快勝と言える結果だ。それでも、この試合内容に納得しなかったのは他ならぬ監督のハンジ・フリックだった。試合後の会見でフリックは「自分たちが望んでいたようなレベルではなかった」とチームの試合への取り組み方に対して不満を語っている。
「重要なのは勝利であり、前半の全選手の集中力を強調したい。後半はレベルが落ちたが、それは普通のこと」と前半のゴールラッシュを高く評価したが、「今日に関してはビッグマッチがここまで続いてきたこともあり、集中力が少し欠けていたことは理解できる」としつつ、「それでもダービーはいつも複雑で、試合全体を通してみるといつものプレイができなかった」と問題点を指摘。「水曜日の試合(CLのレッドスター戦)にはもっと強度の高いプレイが必要だ」とチームに改善を求めた。

今季のバルセロナはラミン・ヤマルやパウ・クバルシといった若きカンテラ勢とロベルト・レヴァンドフスキやハフィーニャといったリーダーシップを示せるスター選手たちが最高の化学反応を見せている。その中で、そのチームの実現に一貫性をもたらす采配とチームの情熱にガソリンを注ぐことが出来るフリックの存在は欠かせないだろう。

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