マルディーニ、ガットゥーゾとの対戦がC・ロナウドの“キャリアの転機”に? マンU時代のチームメイト、スコールズが振り返る2005年のACミラン戦

マルディーニとC・ロナウド photo/Getty Images

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その後歴史に名を残すスターに

今では歴史に名を残すサッカー選手の1人となったポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(39)。マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードで数々のタイトルを獲得してきたレジェンドは39歳となった今も多くの人々を魅了している。

そんなロナウドとユナイテッド時代にチームメイトであったポール・スコールズ氏はロナウドのキャリアを変えるきっかけになったのではないかと思う試合があるという。それは2005年のCL・2ndレグのACミラン戦だ。同じく元ユナイテッドのニッキー・バットとのポッドキャスト『Football's Greatest Eras』にて語ったことを英『Daily Mail』が報じている。

「ACミランでの試合をいつも思い出す。彼は私をものすごくイライラさせた。我々はアウェイで彼らと対戦していた。しかし(ジェンナーロ)ガットゥーゾは彼のところへ走り寄ってきてボールを奪い続けた。それが頭にきたよ。彼は(パオロ)マルディーニと対戦していたが、ガットゥーゾは彼のもとへ走り寄ってはボールを奪い、ボールを奪い、ボールを奪い続けていた」
「私たちは彼に厳しく当たっていた。『いいか、ボールを回さなきゃいけないんだ。彼が君のところに来る前にボールを回さなきゃいけない。何が起こっているかは明らかだ』と。そして、あの試合の後になって彼は気付き、『そうだ、これが試合だ。これが最大の舞台だ。私は彼と対戦するんだ。そして私はまだスピードが足りなかったんだ』と思ったんだと思う」

「彼がそう思っているかどうかは分からないが、彼はゲームに対する知性が足りなかった。でも、そこから彼はただ才能を発揮していったんだと思う。彼はより大きくなり、より速くなり、より強くなり、より多くを学んだのだ」

この試合ユナイテッドは0-1でミランに負け、2戦合計スコア0-2で敗戦。CL決勝トーナメント1回戦で姿を消すことになった。しかし、スコールズ氏はこの試合でガットゥーゾやマルディーニと対戦し、負けたことでロナウドはスター選手になるために「変化」が必要だと感じたのではないかと考えている。

その2年後となる06-07シーズン、ロナウドは公式戦53試合で23ゴール14アシストと数字を大きく伸ばし、リーグ優勝に貢献。その後もロナウドはユナイテッド、レアル、ユヴェントスと欧州の強豪で常にタイトルを獲り続けた。今ではサッカー史上最高の選手の1人と言われるまでになったロナウドだが、ミラン戦での挫折がロナウドのキャリアを飛躍させるきっかけになったのではないかとスコールズ氏は思っているようだ。


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