アーセナルまたも無得点…… インテル戦の枠内シュートは20本のうちたったの「4」 創造性に乏しい攻撃の単調さは大問題だ

頼みのサカもすぐに囲まれてしまう Photo/Getty Images

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強固なブロックを突破できない

UEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第4節。イングランドのアーセナルはイタリアのインテルと対戦し、0-1と敗れた。前半終了間際にペナルティエリア内でMFミケル・メリーノがハンドをとられ、PKの判定に。これをハカン・チャルハノールが決め、結局このPKが決勝点となった。

多くの時間でボールを握っていたのはアーセナルだったが、攻撃はことごとく跳ね返された。『Whoscored.com』のデータによれば、アーセナルは62.8%のボール支配率、20本のシュート、13回のキーパスとコーナーキック、10回のドリブル突破を記録している。この数字だけ見れば、なぜアーセナルは負けたのかと思ってしまうが、20本のシュートのうち肝心の枠内シュートがたったの「4」。つまり、ボールを持って攻め立てたものの、インテルの強固なブロックをアーセナルはほとんど突破できなかったということだ。

20本のシュートのうち、ブロックに遭ったのが「10」であり、明らかにアーセナルはインテルの強固なカベを崩すのに苦労していた。高いポゼッション率も、「持たされていた」と解釈すべきかもしれない。英『Squawka』もかつてアーセン・ヴェンゲル氏が語った「不毛な支配」という話を引き合いに出しつつ、これはシモーネ・インザーギ監督の戦略によるものだと指摘している。
右のブカヨ・サカと左のガブリエウ・マルティネッリがビルドアップの出口となるが、すぐに複数のマークが付いてしまい単騎での突破は難しい。サイドバックの選手が絡んでどうにかクロスを上げることになるのだが、多くのクロスは跳ね返され脅威にならなかった。インテルはこの試合で21回の空中戦勝利を記録しており、特にハイクロスはほとんどチャンスにつながらなかった。

インテルの強固な守備は称賛に値するが、アーセナルの攻撃の単調さも問題だ。多くのシュートがブロックに遭っているということは、相手を崩しきれていないということを示している。サカからのインスイングのクロスに複数の選手が飛び込んでいく形は今季多く見られ、開幕節などで実際に得点も挙げているが、少なくともこの試合とプレミアリーグ前節ニューカッスル戦ではまったく効果を生み出していなかった。

プレミアリーグのボーンマス戦(0-2)、ニューカッスル戦(0-1)と無得点試合が続くアーセナル。司令塔マルティン・ウーデゴーが試合終盤にようやく復帰したのは明るいニュースだが、やはり創造性の部分は彼に頼るしかないのだろうか。

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