ローマは実力不足で精神的に弱い!? ユリッチ監督が今シーズンのチームの問題点を指摘 

今シーズンまだ連勝がないローマのユリッチ監督 photo/Getty Images

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全力を出してもベストなプレイができないと嘆く

ローマのイヴァン・ユリッチ監督が、逆境からなかなか抜け出せず苦心している胸の内を明かした。

今シーズン、スタートダッシュに失敗したローマは、ダニエレ・デ・ロッシ監督を早々に解雇。次いでユリッチ監督の就任以降も調子が上がってきていない。先日行われたELのサン・ジロワーズ戦では、先制点を挙げながらも同点に追いつかれ、またもや勝ち星を握れなかった。

試合後のインタビューでユリッチ監督は「良い点もあったが、気に入らない点もあった。結果は残念だ。勝ち点1を獲得できたのは良かったが、それで満足することはできない」と語った。
続けて「何と言っていいか分からないが、我々はミスを犯している。心理的な問題なのかもしれない」と戦術以外の問題を指摘。さらに「選手たちは全力を尽くしているのに、彼らが得るべき結果を得られていないのは残念だ。あまりシャープなパフォーマンスではなかった。我々は個人的ミスで大きな代償を支払った。これがサッカーだ。ベストのプレイができないと、試合に勝つだけの強さは発揮できないようだ」と自チームの実力不足を嘆いた。

とはいえ下を向いていても仕方ない。ユリッチ監督もそれは理解しているようで、この苦境を跳ね返す方法についてこう述べた。

「非常に好調な時期もありましたが、今は周囲にネガティブな雰囲気が漂っています。この状況から抜け出すには、精神的な強さが必要です」

そしてユリッチ監督には解任というネガディブな噂がつきまとっている。このことに対しては、自らその雑音を精神的な強さで振り払うように「私はトレーニングだけに集中しています。仕事に集中するために他のことはすべてやめるのです。なぜなら、自分が他のことに影響を与えることはできないからです。私はその決定に関与できないし、関与したくもありません」と語った。

ユリッチ監督が語るように、精神的な弱さも不調の大きな要因にはなり得る。そして彼の見立てを信じるならば、今後はベストなプレイを引き出す精神面のマネジメントが試されそうだ。果たして次戦以降、各選手の動きに何らかの変化が見られるだろうか、注目したい。

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