世代交代に失敗? 30代の選手たちが並ぶペップ・シティの中盤

34歳のギュンドアン photo/Getty Images

ブライトンに敗れ公式戦4連敗

プレミアリーグ第11節、公式戦3連敗中のマンチェスター・シティはアウェイで三笘薫擁するブライトンと対戦した。

先制したのは不調から抜け出せないシティだ。マテオ・コヴァチッチがドリブルで攻撃を前進させ、ラストパスを受けたアーリング・ハーランドが押し込んだ。シティはリードを得て試合を折り返す。

しかし、78分ジョアン・ペドロに同点弾を許すと、83分には負傷明けのマット・オライリーに逆転弾を許してしまう。後半のアディショナルタイムは9分取られたものの、追い付くことはできず、プレミアでは連敗、公式戦では4連敗となった。

シティの安定感が失われたのは第5節アーセナル戦でロドリを失ってからだ。そこからはギリギリの戦いを続けていたが、第10節でボーンマスに敗れたことで、完全に崩れてしまった。

CLスポルティングCP戦、プレミアでのブライトン戦と、敗れたこの2試合で見られた共通点は後半の失速だ。どちらの試合も先制点こそ奪ったものの、追加点は挙げられず、逆転を許している。

失速の原因は試合を通して強度を保てなかったからだろう。特に中盤は30代の選手が多く、ブライトン戦ではコヴァチッチ、イルカイ・ギュンドアン、ベルナルド・シウバ、ケビン・デ・ブライネと起用された4選手が該当する。

他のポジションを見ると、それなりに世代交代には成功しているが、中盤では思うような選手の入れ替えができなかった。近年ではカルビン・フィリップス、マテウス・ヌネスを獲得したが、フィリップスは戦力外となっており、ヌネスはサイドで活躍している。

他のBIG6の中盤と比較すると、シティの高齢化は顕著だ。アストン・ヴィラ戦でのリヴァプールは25歳のアレクシス・マカリスターと22歳のライアン・グラフェンベルフがダブルボランチを組んでいる。

今季のシティはすでに11試合で13失点しており、ディフェンスラインに怪我人が続出したことが原因とされていたが、終盤になるにつれて中盤で走れない選手が多くなったことも理由の1つではないだろうか。

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