“ドイツの神童”は移籍した仏でも影が薄い存在に…… OGCニースでも出番が増えぬ若きストライカーの現状

OGCニースにレンタル移籍しているムココ photo/Getty Images

直近3試合は出番1分のみ

ドイツの神童はこの先どうなってしまうのだろうか。今夏フランスのOGCニースへ向かった若き才能の影がどんどん薄くなっている。

今夏にドルトムントからニースへレンタル移籍することになった19歳のドイツ人FWユウスファ・ムココである。

ムココはドルトムントのアカデミー時代より有名な存在で、U-17のカテゴリーでは56試合で90ゴール、U-19でも25戦47ゴールと大爆発。ドイツサッカー界・未来のエース候補として取り上げられてきたのだ。

2022年にはドイツ代表デビューも果たし、2022ワールドカップ・カタール大会では初戦の日本代表戦で1分間だけ出場した。10代からワールドカップの空気を味わうことになり、ムココのキャリアは順調に進んでいるはずだった。

しかし所属するドルトムントではFWセバスティアン・ハラーやニクラス・フュルクルク、今夏にはセール・ギラシが加入するなど、ライバルが多かった。思うように出番が増えず、今夏にニースへレンタル移籍することになったのだ。

合流後3試合目となったサンテティエンヌ戦では2ゴール1アシストを決めるなど良いスタートを切ったが、リーグ・アンで得点に絡んだゲームはこれだけだ。直近3試合のうち出番があったのは2日のブレスト戦のみで、それも出場は1分のみ。ニースでもスタメンからは外れている。

19歳という年齢を考えれば焦る必要はないが、最近はバルセロナFWラミン・ヤマルを筆頭に10代から強豪チームでプレイする選手が増えているのも事実。ドイツの神童と言われたムココも世代を代表する存在となっている予定だったはずだが、最近はやや足踏み状態だ。

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