不安定な守備、交代策の遅さ…… 10位に沈むトッテナムで指揮官ポステコグルーへの視線が厳しくなってきた

トッテナムを指揮するポステコグルー photo/Getty Images

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リーグ戦では5勝1分5敗と安定しない

前節で強敵アストン・ヴィラを4-1で打ち負かして勢いに乗ったかと思いきや、9日に行われたプレミアリーグ第11節では昇格組のイプスウィッチ・タウンにホームで1-2で敗れるなど、トッテナムの戦いはなかなか安定しない。

今季ここまでの成績は5勝1分5敗で10位となっていて、これは納得できる順位ではないだろう。当然ながら指揮官アンジェ・ポステコグルーへの視線も厳しいものとなっている。

英『Standard』はいくつか問題点を指摘しているが、まず1つは『守備の不安定さ』だ。今季のリーグ戦でトッテナムがクリーンシートを達成した試合は僅か2試合。ポステコグルーは最終ラインを高い位置に設定する積極的な守備を採用しているが、あっさりと失点するケースも少なくない。セットプレイへの対応も課題だろう。
2024年にトッテナムがホームゲームでビハインドを負ったゲームは実に13試合もある。前節4-1で勝利したアストン・ヴィラ戦も、先制したのはアストン・ヴィラの方だった。リードされたところから巻き返すのは余計なエネルギーが必要となるため、あまり良い試合運びとは言えない。

もう1つの問題点として挙げられているのは、『交代カードを切るのが遅い』問題だ。今節のイプスウィッチ戦は1-2とリードを許していた中、84分にMFイヴ・ビスマ、ジェイムズ・マディソンの2人を投入しているが、攻撃面で違いを生み出せるマディソンはもっと早い時間帯から投入しておくべきだったのではないか。ラスト10分で状況を打開するのは困難だ。

これはポステコグルーの問題ではないが、選手層も主力組と控え組で実力差がある。最終ラインではミッキー・ファン・デ・フェン、前線ではソン・フンミンを休ませるだけの選手層がなく、十分にローテーション出来ていない点も同メディアは問題視している。

今季はポステコグルー政権2年目だ。かねてよりポステコグルーは2年目に強いと自信を口にしていたが、今のところはそうなっていない。現状の成績では、クラブを納得させることは出来ないだろう。

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