衰え知らずな点はC・ロナウドのよう? 32歳を迎えた“リヴァプールの王”モハメド・サラーが見せる圧倒的存在感 「彼は今、得点とアシストの両方で最高のプレイを見せている」

今シーズン絶好調のサラー photo/Getty Images

すでに10ゴール10アシストを記録

ここまでプレミアリーグで首位をキープし、CLでも唯一の4連勝で首位に立つリヴァプール。ユルゲン・クロップからアルネ・スロットに監督が変わり、今シーズンは苦戦するという見方もあったなか、最高のスタートを切っている。

スロット新体制ではライアン・グラフェンベルフやルイス・ディアスといった選手らが覚醒しているが、変わらぬ存在感を見せているのはリヴァプールのキングことモハメド・サラーだ。

昨シーズンは公式戦44試合で25ゴール14アシストという結果を残したが、パフォーマンスの低さを指摘されることもあったサラー。そんななか、迎えた今シーズン32歳となったリヴァプールのエースは再び息を吹き返しており、ここまで公式戦17試合で10ゴール10アシストを記録している。

シーズン前にはバキバキに仕上がった体が話題を呼んだが、リヴァプールのOBであるレイ・ホートン氏はベテランになった今もサラーは「最高」の状態にあると言及し、年齢を重ねてもパフォーマンスレベルを保つその姿勢をクリスティアーノ・ロナウド(39)のようだと語る。

「最も良い例はクリスティアーノ・ロナウドだと思う。ロナウドが自分自身に対して何をしてきたか、そして、いかにして最高のコンディションを維持してきたかを見てみろ。それは、心の持ちようであり、正しい生き方であり、努力することだ」

「そして、モーもそのカテゴリーに入ると思う。彼はできる限り長くプレイしたいと思っている。なぜなら、彼はサッカーを愛し、ゴールを決めることを愛し、アシストすることを愛しているからだ」

「彼は得点だけでなく、アシストも決めている。これは、以前はできなかったことかもしれないが、今シーズンはオールラウンドプレイヤーになっている。彼はプレイを変えたと思うし、それはリヴァプールにとって報われることだと思う。リヴァプールで彼は今、最高のプレイを見せている。得点とアシストの両方でだ」(英『TalkSPORT』より)

サラーはロナウドほど大ベテランというわけではないが、30歳を超えるとピークを過ぎ、パフォーマンスレベルが下がる選手も少なくない。そんななかで今季のようなパフォーマンスを見せることができているサラーの姿勢にレイ・ホートン氏は感銘を受けているようだ。

プレシーズン中に行われたフィットネステストではチーム最高の数値を記録したとの報道もあったサラー。以前のようにスピードでぶち抜くシーンは少なくなったかもしれないが、ここ一番での決定力やチャンスメイク力は以前よりも精度が高くなっているようにも思える。

現行契約ではリヴァプールでの最終年となるサラーの去就にも注目集まるが、スロット新体制でも変わらぬ圧倒的存在感を見せるエースは再びタイトルをもたらすことはできるか。


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