注目されるドイツの至宝ムシアラの去就 バイエルンは慰留に全力の方針も複数のビッグクラブが獲得を熱望

バイエルンのジャマル・ムシアラ photo/Getty Images

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弱冠21歳にして名門の象徴的存在

第10節までを終えた今季のブンデスリーガでは、バイエルン・ミュンヘンが8勝2分けで首位に立っている。シーズン序盤を無敗で乗り切り、昨季レヴァークーゼンに奪われたリーグタイトルの奪還に向けて最高のスタートを切った。

この好調を支えている最大の功労者は、間違いなくジャマル・ムシアラだろう。昨季までのトーマス・トゥヘル前監督の体制下ではトップ下の位置でトーマス・ミュラーと併用で先発起用されることも多かったが、ヴァンサン・コンパニ監督が指揮を執る今季はムシアラが先発でミュラーが控えという序列が確立。新指揮官の期待に応えるようにムシアラもここまでリーグ戦8試合に出場して5ゴール2アシストを記録するなど、バイエルンの攻撃を牽引している。

これまで以上にムシアラへの依存度を強めているバイエルンにとって目下最大の目標は、ムシアラとの契約延長だろう。同選手との契約は2026年6月末まで残っているものの、既にチェルシーやマンチェスター・シティといったプレミア勢が獲得に向けた動きを本格化させつつあるため、なるべく早くムシアラと契約延長で合意して流出を避けたいというのがバイエルンの考えのようだ。
そうした中、ドイツ紙『Bild』がバイエルンとムシアラとの間で行われている契約に関する協議の状況について伝えている。同紙によると、今年夏頃から開始された両者の話し合いは契約延長に向けた方向で順調に進んでいて、今年中には大筋で合意に達する可能性があるという。給与など契約内容の細部については明らかになっていないものの、契約延長となればクラブ内で最高の年俸を受け取ることは間違いない。

ムシアラ本人は自身の去就について、「契約について色々と話すことはできない。今はシーズン前半を良い形で終えたいと思っている。ハードワークを続けて試合に勝ちたい」と12日(現地時間)に行われたドイツ代表の定例記者会見の場で話し、明言を避けたが、どうやら来年早々にも同選手のバイエルン残留が発表される可能性が高まりつつあるようだ。

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