三好康児は「福袋的存在」と現地誌評価 指揮官交代が転機となるか

ボーフムの三好康児 photo/Getty Images

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待望のブンデス初ゴール

9日(現地時間)、ボーフムはブンデスリーガ第10節でレヴァークーゼンと対戦し、1点ビハインドで迎えた89分に三好康児が同点ゴールを決めて1-1の引き分けに持ち込んだ。

三好は夏の移籍市場が閉まる直前の8月末にバーミンガムからボーフムに移籍。既にシーズンが開幕している中での加入であり、さらにボーフムが開幕から未勝利と不振に陥っていたこともあって、リーグ戦では7試合で計341分間の出場にとどまるなどチーム内で確たる地位を築けずにいた。

そうした中で迎えた9日のレヴァークーゼン戦で69分から途中出場して値千金の同点ゴールを決めたことは、三好にとって自身の存在を改めて示す貴重なアピールとなった。ドイツのサッカー雑誌『Kicker』も『福袋ミヨシがパフォーマンスを上げている』と題した記事を掲載し、いまだ評価の定まらない三好を開けるまで中身の分からない福袋に喩えながら、「このゴールは、難しい数週間を過ごした彼にとっても大きな追い風となるだろう」と今後の活躍に期待を寄せている。
ボーフムが先月末でペーター・ツァイドラー前監督を成績不振により解任し、新たにディーター・ヘッキング監督を招聘したことも三好にとってプラス材料となるかもしれない。ツァイドラー前監督のもとでは中盤の左サイドでプレイすることが多かった三好だが、ヘッキング監督はレヴァークーゼン戦で同選手を右サイドで起用。今後も三好が得意とする右サイドで使われる可能性は十分にある。

また、経験豊富で2014-15シーズンにはケヴィン・デ・ブライネ(現マンチェスター・シティ)らを擁してDFBポカールで優勝するなどの実績もあるヘッキング監督であれば、三好の良さをチームにうまく取り入れて攻撃を活性化させる術も持ち合わせているはずだ。

ボーフムは代表ウィーク明けの23日にブンデスリーガ第11節でシュツットガルトと対戦する。今季リーグ戦初勝利に向けたキーマンの一人として三好にも注目が集まることは間違いないだろう。


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