状況好転でキミッヒはバイエルン残留を再考か 「キャリアにとって非常に重要な決断」

バイエルンのヨシュア・キミッヒ photo/Getty Images

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今季公式戦全試合で先発フル出場

まだトーマス・トゥヘル前監督が指揮を執っていた昨季後半、バイエルン・ミュンヘンのヨシュア・キミッヒの退団は不可避と見られていた。本職である守備的ミッドフィールダーではなく右サイドバックでの起用が増えていることに加え、マンチェスター・シティやバルセロナが獲得に興味を示したことから、シーズン終了後に移籍する可能性が取り沙汰されていた。

しかし、トゥヘル前監督がシーズン終了後に退団し、代わりにヴァンサン・コンパニ監督が新指揮官として就任したことで状況は大きく変わった。同監督はキミッヒを中盤の位置に戻し、ジョアン・パリーニャやコンラッド・ライマー、アレクサンダー・パブロビッチなど実力者が揃う中でも同選手をファーストチョイスとして固定。今季ここまで行われたバイエルンの全試合で先発フル出場を果たしている。

チーム内で再び中心的存在となったことで、来年6月末で満了となるバイエルンとの契約を延長することもキミッヒの中で選択肢として再浮上しているようだ。13日(現地時間)に行われたドイツ代表の定例記者会見に出席したキミッヒは、自身の去就について問われると、クラブと意見交換していることを明かした一方、早急に結論を出さずに熟慮する方針であると語っている。
「8カ月から10カ月ほど前の僕の状況については皆知っていると思うけど、『キミッヒはいつ退団するんだ?』という感じで見られていた。それを思い出すと、サッカー界では物事がどれだけ早く変わってしまうのかが分かる。これから8カ月もしくは10カ月後にはまた状況は変わっていると思う。僕のキャリアにとって非常に重要な決断になるから、よく考えてみるつもりだ」(ドイツ紙『Bild』より)

29歳というキミッヒの今の年齢を考えると、バイエルン以外のビッグクラブに移籍するならば今がラストチャンスかもしれない。一方、既に公式戦406試合出場を達成しているバイエルンにこのまま残留してさらに出場試合数を伸ばせば、クラブ史に名を残すレジェンドたちの仲間入りを果たすこともできる。

果たしてキミッヒはどのような決断を下すのだろうか。

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