インドネシア戦、影のMOMは鈴木彩艶だ! 日本のピンチを救い、相手に主導権を渡さなかった勝利の立役者

パルマでもセリエAの強豪相手に守護神の実力を発揮する鈴木 photo/Getty Images

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切り返しの読みは見事だった

インドネシア戦を4-0で圧倒した日本代表。その勝利を守備面で支えたのが守護神の鈴木彩艶だ。

今シーズンからパルマに所属し、日本人GKとしてはセリエAでプレイする初めての選手となった。類まれな体格と身体能力を有し、2024年1月から2月にかけて開催されたアジアカップ2023から正GKとして台頭し、活躍し続けている。

2026年W杯アジア最終予選でも全試合ゴールマウスを守り、この日も先発出場を果たすと、大雨で悪いピッチコンディションに苦しむ守備陣を助け、安定したプレイを見せた。
その中でも前半8分に迎えた大ピンチでのビッグセーブは圧巻だった。板倉滉がロングボールの判断を誤り、インドネシアのFWが日本の最終ラインを突破。ゴール前で1対1の状況にも鈴木は焦らず、最後まで相手の動きを見極め、切り返しを読むと素早く間合いを詰めてシュートをブロックしてみせた。

スコアは0-0の序盤とは言え、完全アウェイでピッチコンディションも悪く、先制点を許してしまうと苦しい展開が予想される。それだけにこのセーブは日本を救ったプレイと言えるだろう。また相手の攻撃陣の素早いプレスと粘り強い攻撃により、時折ゴール前に迫られるシーンを与えてしまったが、結果的に無失点で抑えられたことは大きい。そこに彼の実力の高さが感じられ、日本の強さの一因となっていることもわかる。

結果4-0と圧勝で、攻撃陣の活躍が注目されがちだけれども、それは無失点のまま劣勢に立たされることなくゲームを優位に進められたことが大きく影響していただろう。攻撃も守備も質の高い日本代表。今後の鈴木の活躍と日本代表の躍進に期待したい。

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