フランクフルトでブレイク中のFWマルムシュ 同胞モハメド・サラーも「とても良い選手」と称賛

フランクフルトのオマル・マルムシュ photo/Getty Images

ブンデスでは10試合で11G7A

今季のブンデスリーガでは、バイエルン・ミュンヘン、ライプツィヒに次いで3位につけているフランクフルトの健闘が目を引くが、彼らの躍進の原動力となっているのは、前線でヒューゴ・エキティケとコンビを組むオマル・マルムシュだろう。スピードと技術を兼ね備え、さらにフリーキックでもゴールを奪える万能タイプのアタッカーは、リーグ戦10試合で11ゴール7アシストを記録。その存在はフランクフルトにとって欠くべからざるものとなっている。

エジプト代表ではチームメイトであるリヴァプールのモハメド・サラーも、マルムシュには称賛の言葉を惜しまない。アラブ首長国連邦(UAE)で行われたイベントに参加したサラーは、マルムシュについて尋ねられると、「彼はとても良い選手で、フランクフルトとエジプト代表で主軸を担う存在だ。両方のチームで素晴らしいパフォーマンスと大きなポテンシャルを秘めていることを示している」と今季の活躍を称えている。

一方、サラーはマルムシュを自分と比較しがちなメディアの姿勢については、「僕らを比較することや、『マルムシュは新たなサラーであり、同じようなことを達成するだろう』といった発言からは距離を取るべきだ。それは彼にとって役に立たないし、彼にプレッシャーをかけてしまう」とコメント。さらに、「そういった比較がなくなれば、彼の生活はより快適になるだろう。キャリアの初め頃にいる選手と長い間現役を続けて色々なことを達成してきた選手を比較することは全く無意味なことだと思うよ」とも語り、安易な比較論に対して警鐘を鳴らしている。

マルムシュとフランクフルトとの契約は2027年6月末まで残っているが、既にバイエルン・ミュンヘンなど複数のビッグクラブが同選手の獲得に関心を示していて、さらにフランクフルト首脳陣も来年夏以降に適正額のオファーがあれば移籍交渉に応じる用意があるとされていることから、今季終了後にマルムシュがステップアップを果たすのは確実と見られている。

ビッグクラブへ移籍し、そこでも今のような活躍を見せた時、はじめてマルムシュはサラーと肩を並べる存在として語られるべきなのかもしれない。

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