「彼らに勝つにはこうするしかなかった」 ディ・マリアが語ったペップバルサを倒す唯一の方法

メッシとディ・マリアは長く代表を支えてきた photo/Getty Images

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異様な空気に包まれたエル・クラシコ

2010年前後にサッカー界を支配した”ペップバルサ”に土をつけたチームと言われればジョゼ・モウリーニョ率いるレアル・マドリードを思い浮かべる人も多いことだろう。当時のレアル・マドリードに所属していたアンヘル・ディ・マリアが、2010-11年シーズンのコパ・デル・レイの決勝でペップ・グアルディオラ率いるバルセロナを破ったモウリーニョの戦い方を明かした。

アルゼンチンのスポーツジャーナリストであるファン・パブロ・ヴァルスキーの『youtube』チャンネルにゲスト出演したディ・マリアは、レアル・マドリードにとって最大の脅威であり、自身の同胞でもあるリオネル・メッシが「怪我をしないかと心配した」と語っている。

「あのバルセロナに勝つ唯一の方法は、彼らよりも多くシュートを打って、得点し、走らせることだった。そしてそれがどういうわけか、ピッチ上で互いに殴り合うことにつながった。時にはレオが怪我をしないかと心配した」
延長戦までもつれ込んだ試合は102分にディ・マリアのクロスからクリスティアーノ・ロナウドのヘディングによって値千金のゴールが決まったことでレアル・マドリードは1-0の勝利を収めた。この試合で主審を務めたアルベルト・ウンディアノ・マジェンコのレフェリングはバルセロナにとっては最悪なもので、レアル・マドリードにとっては寛容なものだったと言えるだろう。

ペドロ・ロドリゲスのゴールはオフサイドによって取り消され、ペペ、セルヒオ・ラモス、アルバロ・アルベロアらがラフプレイを連発。そして「メッシを心配した」と語るディ・マリア本人も延長後半のラストプレイでメッシのドリブル突破を阻止して退場処分を受けている。

「メスタージャでの試合は本当に苦しかった。私はレオを蹴らなければならなかった。 私は彼を抱き上げて、『悪いな、チビ、でもお前を倒さなければゴールを決められかねないんだ』と言った。彼らに勝つにはこうするしかなかった。あのようなプレイ以外で止めることは不可能だったんだ」

母国の英雄メッシに対して罪の告白ともとれるインタビューに応じたディ・マリア。異様な熱狂に包まれていた当時のエル・クラシコが如何にハイレベルなものだったかは圧倒的な強さを誇ったスペイン代表とC・ロナウドとメッシによって支配されたバロンドール受賞歴を見れば分かるだろう。

そしてラミン・ヤマルの台頭やキリアン・ムバッペの加入により、新たな時代を迎えようとしているエル・クラシコが”メッシロナウド時代”に匹敵する熱狂を見せることに期待したいところだ。

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