ストライカー小川航基が2ゴールの大活躍 森保ジャパンが3-1で中国を下し、11月のアウェイ2連戦で連勝を飾る

中国戦で2ゴールを決めた小川 photo/Getty Images

最終予選無敗をキープ

日本代表はW杯アジア最終予選第6節で中国代表と対戦した。

11月はアウェイ2連戦となったが、初戦のインドネシア戦では大雨というコンディションが悪い中、強さを見せつけ4-0で勝利。そんななか、森保ジャパンはホームで7-0の大勝を飾った中国のホームに乗り込んだ。

システムは[3-4-3]でGKは鈴木彩艶、3バックは右から瀬古歩夢、板倉滉、町田浩樹、ダブルボランチに田中碧と遠藤航、両サイドのウイングバックは右に伊東純也、左に中村敬斗、シャドウは久保建英と南野拓実で、最前線には小川航基が起用された。インドネシア戦からは5人が変更となった。

序盤から日本のボール回しに対して早いプレスをかける中国。試合開始から8分はお互いシュートがない状況で探り合いの時間が続く。

ミドルブロックを敷き球際の激しい中国の守備を前になかなかバイタル付近まで入っていけない日本。対する中国は中に人を集め、ロングボールを中心に日本のゴールに迫る。20分経っても日本にはシュートが生まれない状況が続く。

対する中国は安定した4-4のブロックで日本の侵入を許さず、デュエルの部分でも数的有利の状況を早く作り、日本の武器である両WBに仕事をさせていない。

こう着状態が続くなか、24分には中央の久保の突破から中村がシュートを放つも、これは大きく枠を外れる。

29分、中盤で田中がボールを失い、ピンチを迎えるもこれは瀬古がブロック。これで獲得したCKではGK鈴木の周りに人を固めるデザインしてきた形を見せた中国だが、鈴木がしっかりとキャッチし、安定感を見せる。

32分、中央でボールを奪うとセンターサークル付近から小川がロングシュートを狙うが、これはGKがキャッチ。37分には右サイドで受けた久保がカットインから狙い済ましたシュートを放つが、これは中国の守護神王大雷がビッグセーブ。

しかし、このシュートで獲得したCKを久保が蹴ると、小川がヘディングで強烈なシュートを叩き込む。攻めあぐねていた日本が待望の先制ゴールを挙げた。

右サイドから少しずつ相手ゴールに迫れるようになってきた日本は前半アディショナルタイムにCKを獲得。伊東のキックをニアで町田が逸らすとファーに詰めていた板倉が押し込み、再びセットプレイから得点を挙げる。

横幅がいつもより若干狭いピッチや球際の激しい中国のプレス、中を固めたブロックに攻めあぐねる印象もあった日本だが、前半は2点リードで折り返す。

両チームメンバー交代のないなか後半がスタート。前への圧力を高める中国は48分、韋世豪のスルーパスを受けた林良銘が冷静にゴールを決め、後半の早い時間に中国が1点を返す。

1点を返したことでホームサポーターの声援も一段と大きくなり、勢いに乗る中国だったが、日本のストライカーが再び存在感を見せる。

54分、中村のサイドチェンジから伊東と久保がパス交換をかわすと、最後は伊東の絶妙クロスを小川がヘディングで合わせ、嫌な流れを断ち切る追加点を挙げた。

61分、中国は2枚替えを行い、張玉寧と李源一を投入し、流れを変えようと試みる。対する日本は63分に南野に代えて鎌田、中村に代えて三笘を投入する。

69分、日本の左サイドの背後をついた中国はクロスから10番の韋世豪がシュートを放つが、鈴木がビッグセーブを見せ、日本のピンチを救う。

76分、日本は伊東に代えて橋岡、そして今日2ゴールの小川に代えて古橋を投入。ロングボールを狙われていた右サイドに橋岡を入れ、守備面でのテコ入れを行う。

80分には鎌田、遠藤、田中の連携から中央を突破し、最後は田中がシュートを放つが、惜しくも枠外に。鎌田が入ることで中盤にリズムが生まれる。

さらに日本は83分、久保に代えて前田を投入。落ち着いて日本がボールを回す時間が増える。後半ATには古橋にいくつかチャンスが訪れるも、ネットを揺らすまでには至らず。

後半立ち上がりは少しバタバタした日本だったが、セットプレイからのゴールとストライカー小川の活躍もあり、中国に3-1で勝利。11月のアウェイ2連戦を連勝で終えた。

[スコア]
中国 1-3 日本

[得点者]
中国
林良銘 (48分)

日本 
小川航基(39分、54分)
板倉滉(45分+6分)


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