現役選手がMLSオーナーへ 元スペイン代表フアン・マタが米サッカー界に名を刻む

神戸でプレイしていたマタ photo/Getty Images

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フィールド外での野望

2010年代のサッカー界を席巻したスペイン代表の一人でマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したフアン・マタが、米サッカーMLSでクラブオーナーとなった初の現役選手として、歴史の一ページを刻んだ。

マタは数カ月後に37歳の誕生日を迎えるが、オーストラリアのウェスタン・シドニー・ワンダラーズでキャリアを続けている。その中で、MLSで最も新しいクラブであるサンディエゴFCのオーナーグループに加わったことで、マタのフィールド外での野望は大きな一歩を踏み出した。

欧州で活躍した選手の中でMLSのオーナーシップに関与しているのはデイビッド・ベッカムの1人だけだが、2018年にインテル・マイアミを立ち上げる数年前にキャリアを終えているため、現役選手が関与するのはMLS史上初となる。
マタはすでにF1チームのアルパイン・レーシングに投資しており、コモン・ゴール・ムーブメントの共同設立者でもある。コモン・ゴール・ムーブメントは、サッカー選手やコーチ、その他サッカー関係者をメンバーとする慈善団体で、給与の1%を社会変革のために寄付することを誓約する。また、自身の父親とマンチェスターのタパスとワインのバーに投資を行っている。

マタがサッカークラブに投資を行うのは今回が初めてではない。チェルシーに在籍していた2012年、少年時代に所属していたレアル・オビエドの株を同じプレミアリーグのスター選手であるサンティ・カソルラらとともに購入し、クラブの存続に貢献した。ピッチを彩ったスターのピッチ外での活躍に今後も期待したいところだ。

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