オーストラリアは“Newティム・ケイヒル”を探し続けている 大型FWイェンギにかかる期待「特別なものを持っている」

バーレーン戦で2ゴールを決めたイェンギ photo/Getty Images

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ケイヒルは常に豪州を助けてきた

かつてのオーストラリア代表には、絶対的な柱であるティム・ケイヒルがいた。代表50ゴールを挙げたケイヒルの存在感は圧倒的で、得点感覚に加えて空中戦の強さも一級品だった。

オーストラリアは次なるケイヒルを探し求め続けている。現在2026ワールドカップ・アジア最終予選で苦戦を強いられているチームには、決定的なストライカーがいないのだ。

豪『The Sydney Morning Herald』が次期エース候補として期待をかけるのは、19日に行われたアジア最終予選第6節のバーレーン戦で2ゴールを挙げた大型FWクシニ・イェンギだ。
バーレーン相手にオーストラリアは終盤まで1-2とリードを許していたが、それを救ったのがイェンギだ。イェンギが後半アディショナルタイムにこの日2点目となるゴールを決め、オーストラリアを敗北の危機から救った。

25歳のイェンギは187cmとサイズがあり、この最終予選では6ゴールを決めている。サイズも魅力的なため、オーストラリアが期待をかけたくなるのも頷ける。同メディアも、最終予選が再開する来年3月までにさらなる成長を要求している。

「オーストラリアはケイヒルが去って以降、エースストライカーを探し続けている。ケイヒルのゴールセンスは何度もオーストラリアを救ってきたが、これは習得の難しい要素であり、世界の強豪でも絶対的なエース探しに苦労しているところがある。イェンギにはオーストラリアの主力になる可能性があるが、バーレーン戦ではハットトリックを達成すべきだった。それだけの決定機があり、彼は2つもビッグチャンスを逃してしまった。その1つでも入っていれば、結果は違っていたはずだ。しかしながらイェンギは体格、年齢的にも適していて、特別なものを持っている。これからはプレイの細かい部分に磨きをかけ、一貫性を高める必要はある」

イェンギは現在イングランド2部のポーツマスでプレイしているが、今季はリーグ戦8試合に出場して0ゴールと寂しい成績だ。クラブでのアピールも重要で、オーストラリア代表のワールドカップ出場権獲得へカギを握る選手の1人と言える。

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