A代表デビューしていなくとも、ファン・ダイクの後継者になれるだけの実力? フォンテが猛プッシュするオランダの大型DF
ニューカッスルでプレイするボットマン photo/Getty Images
今のオランダはDF陣が豪華すぎる
かつてのオランダ代表は3トップを軸とした攻撃陣がストロングポイントだったが、今は違う。今のオランダは世界屈指と言えるほどのディフェンス集団となっている。
その顔ぶれはとにかく豪華で、絶対的リーダーであるリヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクを筆頭に、インテルDFステファン・デ・フライ、マンチェスター・シティDFネイサン・アケ、マンチェスター・ユナイテッドDFマタイス・デ・リフト、怪我がちではあるが、左サイドバックにも対応できるトッテナムの快速DFミッキー・ファン・デ・フェン。
長期離脱から復帰したアーセナルDFユリエン・ティンバー、フェイエノールトからライプツィヒに移籍したルチャレル・ヘールトライダ、アヤックスで成長途上にある18歳のヨレル・ハト、ブライトンでビルドアップの部分も評価されるヤン・ポール・ファン・ヘッケ、サイドバックではインテルの大型DFデンゼル・ダンフリース、攻撃力ならレヴァークーゼンのジェレミー・フリンポンがいる。
最終ラインのメンバー争いは2026ワールドカップへ熾烈なものとなっていくだろうが、まだ忘れてはならない戦力がいる。ニューカッスルに所属する24歳のDFスフェン・ボットマンだ。
2022年にリールから加入したボットマンは、195cmのサイズを誇るレフティーのセンターバックだ。ニューカッスルでは重要戦力であり、その評価は高い。残念ながら現在は負傷離脱が続いており、12月頃に復帰できる見通しだ。
そのボットマンを強くプッシュするのが、リールでボットマンと一緒にプレイした元ポルトガル代表DFジョゼ・フォンテだ。英『Newcastle World』によると、フォンテはボットマンをファン・ダイクの後継者になれるほどの実力者と評価しているのだ。
「リヴァプールでボットマンがファン・ダイクの後継者となる姿を見たいし、彼にはそれだけの能力があると思うよ。僕たちはリールで一緒にタイトルを獲得してきた。ファン・ダイクと同じく、彼も怪物なんだよ。背が高く、デュエルに強い。レフティーでもあり、アグレッシブでまだ若い。今は怪我があるけど、ここからコンディションを維持してくれることを願っている。もしコンディションさえ良ければ、リヴァプールだって獲得を検討するはずさ」
オランダ代表の恐ろしいところは、ボットマンほどの実力者がまだA代表デビューを果たしていないところにある。2020年から何度か招集は受けているが、いずれもベンチに座ったままゲームを終えている。
今のオランダ代表でポジションを確保するのはかなり困難だが、ボットマンはフォンテの期待に応えられるだろうか。まずはニューカッスルでもう一度実力をアピールしたいところだ。