初戦がドローに終わったアモリム・ユナイテッド 気になったのは中盤の機動力のなさ「奪い返す局面では劣勢に」

ユナイテッドでの初指揮となったアモリム監督 Photo/Getty Images

しばらく試行錯誤は続くか

プレミアリーグ第12節、マンチェスター・ユナイテッドはアウェイでイプスウィッチ・タウンと対戦し、1-1のドローで試合を終えた。

ルベン・アモリム新監督の初陣となったこの試合、同監督のトレードマークともいえる3バックで試合に臨んだユナイテッドは、開始2分たらずでマーカス・ラッシュフォードがネットを揺らし、幸先のよいスタートかと思われた。しかしその後はネットを揺らすことができず、43分にオマリ・ハッチンソンの同点弾を浴びた。

慣れないシステム、十分でない準備期間などを考えれば、勝利を挙げられなかったのも仕方がないが、特に気になったのは中盤の機動力のなさだった。カゼミロとクリスティアン・エリクセンを起用した中盤の2枚は「優位性を確立するために全力を尽くしたが、ボールを奪い返す局面では劣勢に立たされることが多かった」と『The Athletic』は指摘している。スポルティングCPでは守田英正らが務めていたこのポジションは文字通りアモリムのサッカーの核となる部分だと思われ、幅広いスペースをカバーする守備意識や、効果的に攻撃に絡むタイミングなど、多くのものを求められる。

今回は「情報を伝達する時間がより多くあった選手を起用した」とキックオフ前にアモリムは明かしている。たとえばマヌエル・ウガルテは1日しかトレーニングセッションに参加しておらず、今回はベンチスタートとなった。ウガルテが先発するようになれば、改善するポイントなのかもしれない。

他にも守備の整備、ストライカーをラッシュフォードに任せるべきか、ウィングバックの人選をどうするのかなど、これから多くの点が変わっていきそうなアモリム・ユナイテッド。チームが完成に近づいていくのを楽しみに待ちたい。




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