スター選手の影響で自国代表の出場機会が激減するサウジアラビア 元代表監督が代表弱体化説に「言い訳にならない」

インドネシアに敗れ4位に転落したサウジアラビア代表 photo/Getty Images

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「日本に負けた時は言い訳になったかもしれないが……」

2026年ワールドカップ・北中米大会アジア3次予選(最終予選)で苦戦しているサウジアラビア。

サウジアラビアは11月19日に行なわれたアウェイのインドネシア戦で0−2のまさかの黒星を喫した。これで今予選2敗目となり、順位は4位に転落。10月シリーズの後にロベルト・マンチーニ監督を解任し、エルヴェ・ルナール監督を呼び戻したものの、11月シリーズは1分1敗という結果に終わってしまい、現地からはワールドカップに出場できないのではという声が多く上がっている。

サウジアラビアといえば近年、自国リーグに莫大な投資を行っており、クリスティアーノ・ロナウドをはじめ、ネイマールなど世界的スター選手を国内リーグに引き入れてきた。しかしその影響でサウジアラビアの自国選手の出場機会を奪ってしまい、それが今回の低迷の要因と指摘されている。
そんな中、中東メディア『Kooora』にてサウジアラビアのユース代表監督などを務めたサード・アル・シェフリ氏が今回のこの問題について「サウジアラビアのクラブにおける外国人の優位性は、代表の弱体化の言い訳にはならない」と指摘している。

「チームに外国人選手がいることには、それぞれポジティブな部分とネガティブな部分がある。ポジティブなことは、リーグが強くなり競い合うことができること。自国の選手たちはこの競争を利用しなければならないし、すでにクラブで主力となっている選手もいる。彼らの方が優位だからといって、それがサウジ代表の弱体化の言い訳にはならない。日本に負けた時は言い訳になったかもしれないが、現在選手がクラブで得ている出場時間数なら、他のオーストラリア、バーレーン、インドネシアといったチームには勝てるはずだ」

「本来であればサウジアラビアの選手がクラブで出場する機会を得ることを望んでいるが、彼らは素晴らしい環境の下、競争の雰囲気の中でこの機会を得るべきだ」

同氏は今の環境の下でトップレベルの選手らと競い合うことで、自然と代表強化にもつながると言及した。

現在グループCでは日本を除く5つのチームが大混戦となっている。3月の予選で再び日本とも対戦するサウジアラビアだが、ここから挽回するのであろうか。

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