枠内シュート15本で9ゴールの決定力 総額9500万ユーロで獲得したJ・アルバレスこそシメオネ・アトレティコが求めたストライカーか

アトレティコでも得点力を発揮しているアルバレス photo/Getty Images

続きを見る

限られたチャンスを活かせるアタッカー

ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコ・マドリードの戦い方は特別だ。独特なシメオネの哲学が浸透しており、それは決して攻撃的とは言えないものだ。ストライカーが活躍するには少々ハードな環境かもしれない。

今季もアトレティコはリーグ戦で3位と奮闘しているが、チームのシュート数そのものはあまり多くない。ここまで1試合平均12.2本のシュートを打っているが、これはリーグ8番目の数字だ。ヘタフェやセビージャ、ラージョ・バジェカーノ、レアル・ベティスといった中堅クラブの方が平均シュート数そのものは多いのだ。

そんなアトレティコでプレイするアタッカーには、限られたチャンスを活かす決定力が求められる。その点でスペイン『as』が称賛するのがマンチェスター・シティから加わったFWフリアン・アルバレスだ。
アルバレスはここまでリーグ戦で4ゴール、チャンピオンズリーグでは3ゴール、スペイン国王杯で2ゴールの計9ゴールを挙げているが、放った枠内シュートの数は15本と少ない。60%がネットを揺らしていることになり、かなりの決定力と言える。

同じく高い決定力を見せているのは、27本のシュートで6ゴールを挙げているFWアントワーヌ・グリーズマンだ。グリーズマンはシメオネ体制を象徴するアタッカーであり、高い決定力とチャンスメイク力でシメオネの要望に応えてきた。アルバレスも運動量が多く、シメオネのスタイルに適応できるタイプのFWと言えるか。

アトレティコはアルバレス獲得に総額9500万ユーロとされる移籍金を費やしているだけに、アルバレスも大きなプレッシャーを感じているはず。しかし徐々に得点に絡む機会は増えており、まずまずの前半戦となっているのではないだろうか。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.303 躍動するサムライ18

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ