ウォーカー、エデルソン、デ・ブライネ、グリーリッシュが放出候補 7戦勝ちなしのシティが大改革を進める?

今季でシティとの契約が切れるデ・ブライネ photo/Getty Images

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消極的な補強が裏目に出た

プレミアリーグ第13節でリヴァプールに敗れたマンチェスター・シティ。これでリーグ戦では4連敗、公式戦では7試合で勝ちがない難しい状況に陥っている。

この敗戦を受けてシティは中盤の世代交代に失敗したのではないかという論調が強まっている。実際にメンバーの年齢を見てみると、最年長が34歳のイルカイ・ギュンドアン、33歳のケビン・デ・ブライネが続き、ベルナルド・シウバとマテオ・コヴァチッチの2人は30歳だ。24歳のフィル・フォーデンと26歳のマテウス・ヌネス、20歳のリコ・ルイスの3人は中盤でプレイすることはあるものの、他のポジションでも起用されており、彼らを除けば28歳のロドリが最年少となっている。平均年齢31歳はいくらなんでも高すぎる。

シティを下したリヴァプールはここ数年で中盤の若返りに成功しており、33歳のチアゴ・アルカンタラ(引退)、29歳のファビーニョ、33歳のジョーダン・ヘンダーソンを放出して、22歳のドミニク・ソボスライ、24歳のアレクシス・マカリスター、21歳のライアン・グラフェンベルフを獲得している(年齢は当時のもの)。グラフェンベルフは加入初年度こそ思うように出場機会を得られなかったが、アルネ・スロット新体制となった今季は水を得た魚のように躍動している。
中盤の高齢化はチーム全体の運動量の低下に繋がる。今季のシティは前線からのプレスが思うようにハマらず、ハイラインの裏を突かれる展開が散見されている。主力の怪我、過密日程が重なり、中盤の選手たちは以前のような強度を保てなくなっているのかもしれない。

『The Athletic』によると、シティの上層部はスカッドの高齢化に気づいており、2025年の夏の大々的な補強を行い、世代交代を進める計画があったという。しかし、今季の低調なパフォーマンスからその選択が間違いであったことを自覚しており、カイル・ウォーカーのような衰えが顕著な選手はより早い段階で放出すべきだったと考えを改めたという。ウォーカーだけでなく、エデルソンやデ・ブライネ、ジャック・グリーリッシュもそのリストに含まれているという。

ではなぜ、シティ首脳陣は2025年まで改革を待ったのだろうか。それはペップ・グアルディオラ監督の去就が影響していたという。同監督は2027年まで契約を延長したが、2024年初頭当時は延長する決断が出来ておらず、直近ではプレミアリーグを4連覇していたこともあって、クラブに巨額の支出を強いるようなことはしたくなかったようだ。

しかし、この選択が裏目に出た。怪我人が続出し、主力のパフォーマンスが軒並み低下したのだ。攻撃面ではデ・ブライネの負傷が昨季同様続き、その穴を埋めるはずのフォーデンはEURO2024の疲れもあるのか、未だリーグ戦では1ゴールも挙げることができていない。

115件にも及ぶ不正疑惑の判決を待つ必要はあるものの、シティは夏の移籍市場でほとんどお金を使っておらず、判決が移籍市場に大きな影響を及ぼさなければ、積極的に補強することができる。名手チキ・ベギリスタイン氏の後任であるウーゴ・ヴィアナ新スポーツディレクターはスポルティングCPにヴィクトル・ギェケレシュを連れてきた人物であり、彼を中心に今後シティは各ポジションで世代交代を進めることになるだろう。

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