エティハド・スタジアムで行われたプレミアリーグ第14節マンチェスター・シティ対ノッティンガム・フォレストの一戦は3-0でホームのシティが快勝を飾った。シティが白星を挙げるのは10月末に行われたサウサンプトン戦以来となり、ようやく長く暗いトンネルを抜けたようだ。
この試合では前節リヴァプール戦に続いてGKはステファン・オルテガに。最終ラインは守備を意識したものとなり、4選手全員が本職はCBという人選だった。
中盤ではケビン・デ・ブライネが9月インテル戦以来の先発復帰を果たし、これまではサイドで起用されていたジャック・グリーリッシュがIHとしてデ・ブライネと横並びとなる形に。
8分、早速試合が動いた。左サイドでヨシュコ・グヴァルディオルが高い位置を取って相手を引きつけ、空いたポケットにイルカイ・ギュンドアンが侵入。クロスを上げてデ・ブライネがヘディングで折り返し、最後はベルナルド・シウバが押し込んだ。ポケットを取り、左右で相手を揺さぶるシティらしい攻撃だった。
その後もシティがゲームを支配し、31分にデ・ブライネが、57分にジェレミー・ドクが追加点をゲット。最後尾ではオルテガがゴールに鍵をかけ、クリーンシートでフォレストを下した。
サウサンプトン戦以来の勝利となったこのゲームでは、ポジティブな点がいくつかあった。1つ目がエースであるデ・ブライネの復活だ。復帰後から徐々にプレイタイムを増やしコンディションを調整したことで、以前までの体の重さは消えていた。攻撃のアイデア、アタッキングサードでの存在感は抜群で、1ゴール1アシストでMOMに選出されている。
同じく中盤のグリーリッシュのIH起用はかなり効いていた。単独でボールを運べる選手であり、相手を押し込むことに大きく貢献していた。中央で相手を引きつけるためサイドでドクがフリーになる展開が多く、この並びは今後も試されるかもしれない。守備時の強度も高く、アストン・ヴィラ時代のグリーリッシュが顔を出す機会は増えていくだろう。
ボール支配率は67%を記録し、安定して相手を押し込めるようになったことで、左SBのヨシュコ・グヴァルディオルが積極的な攻撃参加を見せていた。何度もボックス内に侵入し、相手ゴールを脅かしている。これまでの試合ではボックス内にアーリング・ハーランドのみという展開が多かったが、グヴァルディオルが攻撃参加することで、相手マークをずらすことができ、ハーランド、グヴァルディオル両者の得点増が期待できる。
ネイサン・アケの負傷交代は気になるところではあるが、フォレスト戦はポジティブな要素が多かったように思える。負傷中のオスカー・ボブ、マテオ・コヴァチッチの2人は12月中の復帰が予想されており、今季も例年同様に後半戦で白星を積み上げるシーズンとなるのだろうか。