GKの“6秒ルール”はほとんど無視されている 露骨な時間稼ぎを避けるべくルール違反=相手にCK付与の新たな取り組みも

GKがボールを保持したまま時間を稼ぐケースも photo/Getty Images

プレイが止まっている時間を少なくする動きが加速

サッカーを進化させる要素の1つとして、『プレイが止まっている時間』を少なくすることが挙げられる。リードしたチームが露骨に時間稼ぎをするようなケースもあり、それは改善すべきポイントかもしれない。

オランダ『Voetbalzone』によると、国際サッカー評議会(IFAB)が今取り組んでいることの1つが『GKのボール保持時間』だ。現状GKはキャッチしてから6秒までボールを保持していいことになっているが、実際は6秒以上ボールを持っているケースも少なくない。

この状況を変えるべく、IFABはプレミアリーグのU-21カテゴリーにてGKのボール保持時間が長すぎた場合は相手チームにコーナーキックを与える新ルールをテストしている。具体的には8秒以上ボールを保持することは許されず、GKがキャッチしてから主審が手を挙げて秒数をカウントすることになっている。

今後はイタリアのU-20リーグでも導入されるようで、このルールのおかげでGKは今よりも素早くボールを手放すことになり、それだけプレイの時間が増えることになる。

IFAB理事会のパトリック・ネルソン氏は「これまでの取り組みから得たデータは非常に興味深い。実際にルール違反でコーナーキックが与えられた事例はほとんどなかった。我々の期待通り抑止力が働いていることになる」と手応えを口にしている。

近年はアディショナルタイムを正確に計測するなど、プレイが止まっている時間を少なくする取り組みが加速している。GKがボールを持ったまま動かないのも時間稼ぎの1つであり、悪くない取り組みと言えるか。

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