スクデット獲得に注力か 先発11人変更したコンテ監督の戦略を、ナポリ会長が「正しい」と擁護

マネジメント力が試されるコンテ監督 photo/Getty Images

ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、アントニオ・コンテ監督に大きな信頼を置いているようだ。

というのもデ・ラウレンティス会長がコッパ・イタリア・ラウンド16で敗退となったラツィオ戦でのコンテ監督の戦略を「正しい」と擁護したためだ。

コンテ監督は、このラツィオ戦には、わずか4日前に行われたセリエA第14節トリノ戦から先発11人全員を変更して挑んでいた。各ポジションの主力を温存した結果は3−1で敗戦。この明らかな戦力ダウンは、チームマネジメントによるローテーションであることは明らか。そしてコンテ監督がスクデット獲得に注力するというメッセージも透けて見えた。もちろんこの戦略で勝利できればよかったのだろうが、是が非でも勝ちに行く姿勢ではなかったように思える。

そして『Football Italia』によるとデ・ラウレンティス会長は、あるイベントに出席した際に記者からこの戦略について聞かれると「私も彼に同意する。11人の選手を起用したのは完全に正しかった」と語った。続けて、このローテーションがクラブの総意であることを示唆するように、こう述べた。

「ラツィオ戦は素晴らしいトレーニングセッションであり、チームにとって人生の教訓となった。これほど多くのメンバー変更をするのは簡単ではないことは分かっていた。明らかに、いつもの11人を先発出場させていれば、もっとバランスの取れた試合になっていただろう。監督は控えの選手にチャンスを与える必要があり、それを実行した。結果は重要ではない。コンテ監督がラツィオ戦でやったように、我々は実験を許してもいい」

ナポリは奇しくも、次戦はリーグ戦におけるラツィオとの一戦を控えている。果たして次はどんな戦いとなるのか注目だ。試合は日本時間12月9日早朝キックオフ予定。

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