今夏レアルに必要なのはムバッペではなかった? 必要だったのはホセルの“アップグレード”となる正真正銘の9番だった

ムバッペはここまで苦戦気味だ photo/Getty Images

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ペレス会長は補強策を間違えたのか

PK失敗が続くなど、今夏レアル・マドリードに加入したFWキリアン・ムバッペには難しい時間が続いている。チームも前節アスレティック・ビルバオ戦を1-2で落としてしまい、再び首位バルセロナとの差が開いてしまった。

ムバッペは本当にレアルに必要な選手だったのか。『Football Transfers』は珍しくクラブのフロレンティーノ・ペレス会長がミスを犯したのではと指摘する。今夏必要だったのはムバッペではなく、『大型FW』だったのではないか。

「シンプルな意見としては、ムバッペはレアルに加入すべきではなかったということだ。今季のチームを編成するうえでムバッペは必ずしもレアルが必要としていた選手ではなかった。昨季リーガとCLを制したチームではヴィニシウスとロドリゴが前線でコンビを組み、中央にはチェルシー時代のフランク・ランパードを思わせる形でベリンガムが自由にボックス内へ入ってきていた。そしてセンターフォワードが必要になった時には、サイズのあるホセルが起用された。ホセルはきっちりと自分の役割をこなし、シーズンで18ゴールを挙げた」
「この夏にレアルが必要としていたのは、退団したホセルのアップグレードとなる選手だった。最前線に入る正真正銘の9番タイプだ。しかしペレス会長はムバッペを選んだ。それは彼の執着心かもしれない。何度もムバッペを誘ったものの断られていたからだ」

候補としてはナポリを離れたFWヴィクター・オシムヘン、シュツットガルトからドルトムントに移籍したセール・ギラシ、ビジャレアルからアトレティコ・マドリードへ移籍した昨季のラ・リーガ得点ランク2位FWアレクサンデル・セルロートなど、今夏に狙えた大型FWは何人かいた。彼らはホセルのアップグレード版としては理想的なターゲットだったかもしれない。

今のレアルにはホセルと同じ役割をこなせるFWが不在で、前線には高さとパワーが不足している。前線のバリエーションは限られており、現段階ではムバッペ獲得プランが正解だったとは言えないだろう。

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