11回のデュエルで勝利はわずか2回。ロドリ不在の影響がここにも 苦手な分野で戦わなければならないリコ・ルイスに訪れた試練

リコ・ルイスはこの試練を乗り越えられるのだろうか photo/Getty Images

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偽SBとはゲームを支配した状態で初めて真価が発揮される

プレミアリーグ第15節でクリスタル・パレスと対戦したマンチェスター・シティはアウェイで2度追いつき、2-2で何とか勝ち点1を獲得することに成功した。

前節ノッティンガム・フォレスト戦では今季好調の相手に対して3-0の快勝を飾り、約1か月ぶりの勝利となったが、再び勝ち点を落とす展開になってしまった。

この試合で良い意味でも悪い意味でも目立つ存在となったのがリコ・ルイスだ。シティユース出身の20歳は、今季右SBのカイル・ウォーカーの衰え、最終ラインに怪我人が続出していることもあって起用される回数が増えている。
ルイスはオレクサンドル・ジンチェンコやジョアン・カンセロのような守備以外でチームに貢献するSBで、自陣からのボールの前進や前線でスペースを見つけることに長けている。実際にゲームを支配している展開では、彼のサッカーIQの高さは強力な武器となる。

しかし、ロドリが不在となってからはそもそもシティが以前のようにゲームを支配できることは少なくなっており、ドローに終わったパレス戦もボール支配率は69%と高い数字を記録していたが、ゲームをコントロールすることはできていなかった。

そうなるとルイスとしては苦しい。身長は169cmと小柄で、相手がルイスのいるサイドにロングボールを送ってくる展開は今季何度も見られている。『SofaScore』のデータによると、パレス戦でルイスは地上戦、空中戦合わせて11回デュエルの機会があったが、勝利したのはわずか2回だったという。

勝利したノッティンガム・フォレスト戦の4バックは右からマヌエル・アカンジ、ルベン・ディアス、ネイサン・アケ、ヨシュコ・グヴァルディオルと全員が本職をCBとする並びとなっており、ロドリ不在の状態であれば攻撃を跳ね返せるこの形が最適解なのだろう。

だが、『Manchester Evening News』によると、アカンジ、アケ、ジョン・ストーンズが怪我で起用することができず、パレス戦での4バックはユース組の若手を除いたペップが起用できる唯一の4人だったという。

これまではロドリがいたおかげでルイスは苦手な局面にさらされることは少なかったが、スペイン代表MFは今季中の復帰は難しいとされており、ルイスはこの困難な状態を乗り越えることができるのだろうか。

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