首位とは勝点3ポイント差に縮めたラツィオ バローニ監督はナポリに2連勝するも堅実に「謙虚さや犠牲の精神を失ってはならない」と語る

堅実な精神でチームを立て直したバローニ監督 photo/Getty Images

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セリエAは混戦模様

セリエAでナポリ対ラツィオの上位対決が行われ、1−0でラツィオが勝利した。

数日前には、コッパ・イタリアで同カードが実現しており、ラツィオは、主力を温存したナポリに3−1で快勝していた。

この試合ナポリは、ロメル・ルカクやクビチャ・クワラツヘリア、ジョバンニ・ディ・ロレンツォ、アンドレ・ザンボ・アンギサなどを先発出場させ、その各選手が躍動。対するラツィオも主導権を譲らず、互いに得点のチャンスを作りつつ、終始一進一退の状況が続いた。
するとラツィオが一瞬の隙をつき、カウンターを発動。コッパ・イタリアのナポリ戦でハットトリックを決めたタイアニ・ノスリンが、中盤でボールをキープすると、ゴールに向かって走るグスタフ・イサクセンにロングパスを送る。イサクセンはDFとの競争で追いつかれるものの、見事な個人技でカットインし左足を振り抜いた。これが決勝点となり、軍配はまたしてもラツィオに上がった。

ラツィオのマルコ・バローニ監督は、試合後のインタビューで「我々は満足している。素晴らしいパフォーマンスだったし、我々が望んでいたアプローチができた」と語った。

そして試合を振り返り、「前半の最後の15分間を除けば、ほぼ目標を達成できたと思う。その15分間は少し緊張してイライラし、ナポリの方が優勢だった。良いサッカーをする必要があるし、この試合は我々が成長し続けるのに役立つ」と満足している様子を見せた。

ラツィオはこの勝利で、勝点を31に伸ばし5位を維持している。この敗戦で2位に順位を落としたナポリの勝点は32で、その差はわずか1ポイント。首位のアタランタは勝点34で、3ポイント差だ。それでもバローニ監督は浮き足立たず、堅実な言葉を残した。

「我々は順調にやっている、それはわかっている。しかし、謙虚さや犠牲の精神を失ってはならない。まだ道のりは長い。我々の目標は、これらの試合に備えて向上し続けること。我々は上位に居続けたいし、それによって我々は自分自身に挑戦することができる。山を登るのは大変で、下りるのは早いので、努力を続けなければならない。この精神でプレイを続ければ、ピッチでいい結果が起こるはず」

バローニ監督は、今シーズンからラツィオを指揮し、昨シーズン不調に喘いだチームを見事に立て直している。シーズン後半戦もラツィオの戦いから目が離せない。

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