ペップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティの試練は続いている。アウェイで行われたCLリーグフェーズ第6節のユヴェントス戦に0-2で敗戦したシティ。これで直近10試合で7敗目となっており、現状を打開する糸口が掴めていない。
そんななか、ユヴェントス戦の後、イルカイ・ギュンドアンは今のペップ・シティに起こっている問題点を英『Sky Sports』に語っている。
「我々が許す攻撃はすべて非常に危険であり、デュエルの部分は軽率になっている。 シンプルにプレイするのではなく、ボールをパスするタイミングを計らずに物事を複雑にし過ぎている」
「我々は毎回トランジションでボールを失い、相手にカウンターを許してしまう。我々は60メートルも戻って追わなければならないが、それは我々のスタイルではない。我々はボールをキープし、強さを発揮するために、ポゼッションサッカーを構築している。デュエルで何もできないなら、ボールを失わないようにしなければならないが、それがうまくいっていない」
「何がうまくいっていないのか、その理由もはっきりわかっている。悪いプレイをしたわけではない。チャンスを一度与えて相手に得点されたら、その後巻き返すのは簡単ではない。何がうまくいっていないかは明らかだ。ただ、状況を好転させるためのスイッチを見つけようとしているだけだ。たとえ結果が出ていなくても、そう遠くないと思う。少し愚かに聞こえるかもしれないが、それが私の考えだ。うまく噛み合わなければ、厳しい状況になるだろう。我々にできる唯一のことは、一人一人が自分自身に問いかけて、より良くなること、より多くを捧げること、そしてチームに貢献することだ。そうすれば、私たちは全体としてより良くなることができるだろう」
ギュンドアンも言うようにシティはカウンターからの失点が多い。中盤の底にフィルター役となるロドリがいないことで中盤の守備強度が低くなっている。さらにディフェンスラインには怪我人が続出しており、カイル・ウォーカーも絶不調。そのため、今のシティは簡単に決定機を相手に許してしまっているのが現状だ。
簡単にボールを失わないことはカウンターを未然に防ぐ1つの手ではあるが、ユヴェントス戦でも見られたように簡単なパスミスも目立つうえに、ハイプレスも交わされることが多くなっている。また直近10試合で23失点と守備が崩壊しているだけではなく、12ゴールと攻撃面でも物足りない。
週末にはマンチェスター・ユナイテッドとのダービーが待っているが、不安を残すままペップ・シティは挑まなければならない。