マンU、2人の若手ホープが試合直後に激しく口論も…… 新指揮官「非常に良い兆候」

2ゴールの活躍を見せたホイルンド photo/Getty Images

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勝った上で喧嘩できるのは喜ばしいこと

マンチェスター・ユナイテッドは12日、ヨーロッパリーグのリーグフェーズ第6節でヴィクトリア・プルゼニと対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。この結果、ラウンド16へのストレートイン圏内となる7位まで順位を押し上げている。

そして、この試合でヒーローとなったのが、デンマーク代表FWラスムス・ホイルンドだ。ホームのプルゼニにリードを許す苦しい展開となる中、ホイルンドは56分に途中投入される。すると、59分に相手のバックパスミスから決定機を迎えたかと思えば、直後の62分にはアマド・ディアロが放ったシュートのこぼれ球に反応して貴重な同点ゴールをゲットした。

さらに、88分にはブルーノ・フェルナンデスの相手の意表を突いたFKから再びネットを揺らしたホイルンド。途中出場ながら2ゴールの大活躍を見せ、チームを逆転勝利へと導いたのだ。
プルゼニ戦でユナイテッドの救世主となったホイルンドだが、試合終了のホイッスルが吹かれた直後にファンを心配させるような出来事も。先制点のキッカケを作ったディアロと激しく口論する姿がカメラに捉えられていた。英『THE Sun』によると、後半ATに迎えたチャンスの際、ディアロが自身にパスを出さず、ハットトリックの機会を台無しにしたとしてホイルンドは激怒。一方、ディアロは同じような状況が以前ホイルンドにもあったとして反論していたようだ。

ただ、11月に就任したばかりの新指揮官ルベン・アモリムは、同世代である2人の若手ホープが衝突したこの状況を微塵も心配していない。英『THE Sun』が同監督のコメントを伝えている。

「これは前向きなことであり、健全なこと。完璧だよ。我々は今、何かを感じなければならない。互いに喧嘩する必要があるというのは家族のようなもの。これは非常に良い兆候だ」

「人は気にしていない相手には何もしない。気にしているときは、兄弟や父親、母親とでも喧嘩するものさ。これは普通のことなので、彼らを落ち着かせるのはキャプテンや選手たちに任せようと思う」

「ただ、もし喧嘩があまりものひどい場合は、私がドレッシングルームで割って入る。でも、ドレッシングルームは彼らのスペースであり、彼らは話し合いをし、喧嘩もしなければならない。これは重要なことなんだよ」

「試合に勝った上でお互いに喧嘩できるのは喜ばしいこと。非常に良いことなんだ。勝利しているのに、チームメイトともう一点取りたかったという気持ちで喧嘩する。我々にとってはとても良い日だった」

勝利にただただ満足するのではなく、より高みを目指して、さらなる成長に期待してチームメイトと真正面からぶつかり合う。ELでは無敗をキープしているもののリーグ戦ではいまだ13位と、まだまだ調子の上がりきらないユナイテッドだが、今後チームを救うのはホイルンドとディアロの若手2人かもしれない。

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