バロンドールを元祖怪物ロナウドに盗まれた? “バロンドール2位”だったR・カルロスの思い「あの年のバロンドールは私のものだったと」

レアルで活躍したR・カルロス photo/Getty Images

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ロナウドは2002年のバロンドールに

2002年のバロンドールには、2002日韓ワールドカップを制したブラジル代表より、元祖怪物ロナウドが受賞した。ロナウドは日韓大会で8ゴールを挙げて得点王に輝いており、当時のパフォーマンスは圧巻だった。

この受賞は納得のものだが、当時バロンドール2位だった選手を覚えているだろうか。同じくブラジル代表で日韓大会制覇に貢献した超攻撃型レフトバックのロベルト・カルロスだ。

当時レアル・マドリードに在籍していたロベルト・カルロスは、2001-02シーズンのチャンピオンズリーグも制覇している。チームタイトルの面でも、ロベルト・カルロスがバロンドール候補になるのは納得だ。
一方で当時のロナウドは大きな怪我が続いて出場試合数が限られていた。そこから日韓W杯でフォームを取り戻し、一気に主役となったのだ。ロベルト・カルロスにとっては、稼働率を含め自分が上回っていたとの感覚もあったのかもしれない。

仏『L’Equipe』によると、ロベルト・カルロスは日韓大会のファイナルでロナウドにバロンドールを盗まれたと冗談交じりに振り返っている。

「いつもロナウドに言うけど、あの年のバロンドールは私のものだったと。それを君が盗んだんだとね。ワールドカップ決勝前の段階では、私がバロンドール筆頭候補と聞いていたんだ。それを90分でひっくり返された。とはいえ、DFの選手がバロンドール投票で2位に入ることだけでも凄いけどね。DFでの受賞はベッケンバウアー、ザマー、カンナバーロだけだ。だから2位でも大きな誇りだよ」

当時はロベルト・カルロスが2位、3位は日韓大会で準優勝だったドイツ代表よりGKオリバー・カーンとなっていたが、日韓大会での輝きを見ればロナウドがバロンドールで納得だろうか。1大会で8ゴールは特別な数字であり、まさに世界最高の輝きだった。

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