ネイマールがパリ時代の苦悩を告白 「ファンが家に侵入したり、侮辱したり、殴りかかろうとしたり……」

2026年のワールドカップ出場を目指すネイマール photo/Getty images

復活が期待されるスター

2017年にネイマールが当時史上最高額となる2億2000万ユーロ(約290億円)でバルセロナからパリ・サンジェルマンへ移籍した衝撃を覚えている人も多いだろう。リオネル・メッシ、キリアン・ムバッペとともに結成した”MNM”のトリオはフランスの地で支配的な強さを見せつけた。

それでも、欧州を舞台にした戦いでは期待されていたようなタイトルを獲得出来ず、2019-20シーズンのチャンピオンズリーグでは決勝進出を果たしたものの、バイエルン・ミュンヘンに敗れて準優勝に終わっている。当時のパリでの出来事について『RMC Sport』の番組で振り返ったネイマールは次のように語っている。

「PSGでの経験は良くもあり悪くもあった。サッカーに関しては、自分のキャリアの中で最高の瞬間だったと思う。そして悪かったのは、長い間ケガをしていて、シーズンを無事に終えることができなかったことだ。だから、ある種の悲しみもあった。もちろん素晴らしい瞬間、特にチャンピオンズリーグ決勝のことは忘れないよ。本当に信じられない瞬間だった。勝てたかもしれないけど、決勝はいつも些細なことで決まるものだ」

サッカー選手としての全盛期をPSGで過ごしたネイマールだが、パリでの生活に苦悩を抱えていたことを告白した。

「最初の1年は素晴らしかった。町の人々からもファンからもとても歓迎された。でも最後の2、3年は同じようにはいかなかった。私に関しては、ピッチで常に全力を尽くしてきたから、不公平に感じていた」

「全員を恨んだりはしないが、特にファンが私の家に来たとき、私の家に侵入したり、侮辱したり、殴りかかろうとしたときの扱いには少し悲しくなった。私の知る限り、彼らは明らかに一線を越えた行動をとった。私たちの関係はもはや敬意のあるものではなかった。本当に複雑な状況だったといえる。最終的には、その扱われ方に悲しみを覚えたが、今はもう乗り越えたよ。私はPSGを尊敬しているし、最高の結果を得るために常に彼らをサポートするつもりだ。クラブ全体を恨んでいるわけではなく、一部の指導者と一部のサポーターを恨んでいるだけ」

長くサッカー王国ブラジルのエースナンバーを身に付けて戦ってきたネイマールだが、近年は怪我に苦しめられ、欧州のビッグクラブを離れている。それでもまだネイマールは32歳で一線を退くにはまだ早いだろう。ブラジル代表やクラブでの復活を期待したいところだ。

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