ジローナで輝きを取り戻しつつあるファン・デ・ベーク 再起を誓うも失敗に終わったフランクフルトへのレンタル移籍を振り返る「『自分は一体何をしているんだろう?』と考えていた」

今季よりジローナでプレイするファン・デ・ベーク photo/Getty Images

今季は公式戦20試合で3G2A

今シーズンよりジローナへ移籍したドニー・ファン・デ・ベーク(27)が過去を振り返った。

2020年夏にアヤックスからマンチェスター・ユナイテッドへステップアップを遂げたファン・デ・ベーク。しかし、大きな怪我にも悩まされたユナイテッドでのキャリアはうまくいかず、同クラブでは公式戦62試合の出場で2ゴール2アシストに留まった。2024年1月には再起を図ってフランクフルトへレンタル移籍を果たすも、苦悩は続き、公式戦8試合にしか起用されなかった。

ユナイテッド移籍後、苦戦続きのキャリアを送っていた同選手は今夏、ジローナへの完全移籍を果たし、新天地で新たな挑戦を始めている。そんなファン・デ・ベークは『Voetbal Primeur』にて、フランクフルトでの苦悩を明かした。

「私は遠くから来たので、リズムと連続して試合に出場する必要があったが、それは不可能だった。その結果、私は自分自身を追い詰めてしまった。試合で何ができるかを示す必要があったが、私は多くのことをやり過ぎて自分を見失っていた」

「さらに、私の家庭環境は快適とは言えないものだった。私のパートナーは妊娠後期で、出産のため彼女は娘と一緒にイギリスに残ることになった。彼女はマンチェスターにいて、私はドイツにいた。私はフランクフルトに一人でいた。家族はイギリスにいて、サッカーもうまくいってなかった。その期間、私は本当に『自分は一体何をしているんだろう?』と考えていた。プレイ時間が短いと自信も失われてしまう。それが自分自身を蝕み始める。選手としては良くないことだ」

ここ数年、キャリアがうまくいっていなかったファン・デ・ベークだが、ジローナへ渡った今シーズンはここまで公式戦20試合に出場し、3ゴール2アシストをマークしている。プレイ時間も1249分と、充実の時を過ごしている。

「今シーズン、ジローナでプレイした時間は、過去4年間の合計よりも長いと思う。それだけでも十分だ。良い気分が戻ってきた。自信が再び持てるようになり、自分の中の聖なる炎が再び燃え上がった。ついに」


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