3団体のベルトをかけた世界ヘビー級タイトルマッチがサウジアラビアで開催 12Rの激しい打ち合いの末にウシクがフューリーに判定勝利

王座防衛に成功したオレクサンドル・ウシク(写真右) photo/Getty Images

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7か月ぶりの再戦

プロボクシングのWBA・WBC・WBO世界ヘビー級タイトルマッチが日本時間22日に行われ、3団体統一王者のオレクサンドル・ウシクが挑戦者の前WBC同級王者タイソン・フューリーに3-0で判定勝ちを収めた。ジャッジの採点は3者ともに116-112。これでウシクの戦績は23戦全勝(14KO)となり、一方敗れたフューリーは、34勝(24KO)2敗1分。この2敗はいずれもウシクによるもの。

試合後の記者会見で敗れたフューリー陣営が採点に不満を述べた。

フューリー本人は、「自分が優勢だと確信していた」と語り、7か月前に行われた初対戦時の採点の不満を再び持ち出し、「2試合とも勝ったと思ったのに、今は連敗で家に帰るんだ。いいか、試合の採点は難しいこともあるんだ」と嘆いた。また彼にとっては、ウシクが勝利を手にしたのは実力ではなく幸運だったからと感じているようで「ジャッジからクリスマスプレゼントをもらったと思う」と皮肉を言った。
さらに会見に同席したプロモーターのフランク・ウォーレン氏もフューリーに同調し、「フューリーが試合に勝ったと思う。偏見を持って言っているわけではない。最前列に座っていた全員が同じ見方をした。ウシク側の関係者でさえ、あまりうれしそうには見えなかった」と語ると、続けて「スコアがあんな感じになるなんておかしい。とても厳しい採点だ、理解できない。あんな試合で8ラウンド中4ラウンドしか勝てないなんて。まったくおかしい」とジャッジへの不満を露わにした。

対するウシクは「タイソンがクリスマスプレゼントだと言うなら、いいでしょう。タイソンではなく、神様に感謝します。神様に感謝します。コーチとチームに感謝します」と皮肉をかわした。そして最後には「フランクはクレイジーな男だよ。俺の意見ではそう思う。オーケー、問題ない。俺の勝ちだ」と無敗王者のプライドを誇示した。

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