4000万ユーロでウルブズへ向かってから4年半 “C・ロナウド2世候補”とも言われた男がスペインで迎えた目覚めの時

ラス・パルマスでプレイするF・シウバ photo/Getty Images

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ウルブズでは成績を残せなかった

クリスティアーノ・ロナウド2世候補。そんな呼び名で期待をかけられたポルトガル人選手が過去数名いた。現在22歳のFWファビオ・シウバもそんな1人だった。

最初にファビオ・シウバが話題となったのは、4年前の2020年だろうか。国内の名門FCポルトから4000万ユーロもの移籍金でウォルバーハンプトンへ移籍したのだ。ポルトのトップチームで21試合しかプレイしていなかったシウバに対し、4000万ユーロはさすがに高額すぎるのではとの声もあった。

実際にシウバはウォルバーハンプトンで苦戦し、72戦5ゴールの成績に留まっている。その後はレンタル移籍が続いていて、ベルギーのアンデルレヒト、オランダのPSV、スコットランドのレンジャーズ、そして今季はスペインのラス・パルマスへとレンタル移籍中だ。レンタル移籍を続ける中でシウバの話題は薄れていったが、ラス・パルマスで才能が開花しつつある。
ここまでラ・リーガで5ゴールを挙げており、11月末のバルセロナ戦でも得点を記録してチームを勝利に導くなど、ブレイクの予感を漂わせているのだ。

今年にはポルトガル代表デビューも果たし、22歳を迎えたシウバのキャリアが動きつつある。ポルトガル『O Jogo』にて、代表監督ロベルト・マルティネスもシウバに確かなポテンシャルがあると称賛していた。

「我々は何ヵ月も彼を追いかけてきた。彼には優れた動き出しがある。新しいクラブへ向かってからはボックス内でのインパクトも増し、スタッツも改善している。これまでとは別の選手だ。懸命に努力してきたし、今このレベルにいるのは当然のことだ」

ポルトガル代表のセンターフォワードではディオゴ・ジョタ、そしてロナウドもいる。シウバがスタメンを確保するのは簡単ではないが、ラス・パルマスでのアピールは2026ワールドカップへ繋がっていくか。

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