マイク・タイソンが英国で訴訟沙汰に カジノのプロモーション会社との契約を破棄し、ジェイク・ポールとの戦いを選んだとして訴えられる

ポール戦では、終盤でスタミナ切れを起こしたタイソン photo/Getty Images

原告は約2億4500万円の損害賠償を請求

元WBA・WBC・IBF世界ヘビー級王者のマイク・タイソンが、英国で訴えられているようだ。

提訴された理由は、ジェイク・ポールと対戦するためにオンラインカジノ及びその母体企業『Rabona(ラボナ)』の宣伝契約を破棄したためだという。原告はそのプロモーションを担当するキプロスの『Medier(メディエ)』という企業で、ロンドンの裁判所に約150万ユーロ(約2億4500万円)の損害賠償を求めている。

裁判記録によると、タイソンと彼の会社『Tyrannic(タイラニック)』は、2024年1月にこの契約を結んだが、3月に破棄している。その破棄した同日にポールとの対戦日が発表されていた。そしてメディエの弁護士は「タイソン氏とタイラニックが性急かつ不法に破棄した本当の理由は、タイソン氏がネットフリックスの支援を受けてジェイク・ポールと戦う契約に同意したためだ」と違反の理由を文書で公開している。

一方、被告側の言い分は、契約を破棄した理由について『メディエ』に契約違反があったためとしている。被告側の弁護団は「メディエは、付与された限定ライセンスの範囲を超えて、タイラニックとの契約条件に対し、何度も重大な違反を犯し、とりわけ同社とタイソン氏に金銭的損害と評判の損害を与えた。タイラニックは契約を適切に解除し、裁判所がこの紛争を有利に判断すると確信している」と声明を発表している。

果たして真相はいかに。またこの裁判はいつ、どのような判決が下されるのか。続報を待ちたい。

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