満身創痍の中シーズン前半を戦い終えたバイエルンDFキム・ミンジェ あらゆるデータで圧巻の数値

キム・ミンジェ(右)らバイエルンの選手達 photo/Getty Images

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シーズン前半の全公式戦に出場

20日(現地時間)に行われたブンデスリーガ第15節ライプツィヒ戦に5-1で快勝し、バイエルン・ミュンヘンは2位レヴァークーゼンとの勝ち点差を4ポイントに保ったままでウインターブレイクに入ることになった。

この2シーズンぶりのリーグタイトル奪還を狙うバイエルンのシーズン前半を振り返ると、韓国代表DFキム・ミンジェの貢献が非常に大きかったことに気づく。昨年夏にナポリからバイエルンに加入したキムだったが、昨季は期待通りのパフォーマンスを発揮できたとは言い難く、失点や敗戦の原因として批判されることも多かった。

しかし、今季から新指揮官に就任したヴァンサン・コンパニ監督はセンターバックのレギュラーとして固定。シーズン前半でバイエルンが戦った公式戦24試合の全てに出場しているのはヨシュア・キミッヒとキムの二人だけであり、これは相手ボール時にハイプレスを仕掛けることで生まれる後方の広いスペースをカバーするためにキムの強靭なフィジカル能力がチームにとって必要不可欠だったことを物語っている。
また、キムは試合中のパフォーマンスでも圧巻の数値を残している。ドイツ紙『tz』によれば、同選手のパス成功率94.32%はブンデスリーガ全体で3位の数値であり、デュエル勝率62.83%はディフェンダー部門で1位。さらに、キムはシーズン前半に出場した全公式戦24試合の中でイエローカードを1枚しかもらっておらず、このことから激しく戦いながらもファウル無しでクリーンに相手を止めていたことが分かる。

「11月の代表ウィークが終わった後でスケジュール表を見たら、あと公式戦が8試合も残っていた。それで、『歯を食いしばって何とか頑張ろう』と思った」と『tz』の取材に対して語っていたキムだが、実はその代表ウィーク後から右膝と左足のアキレス腱に痛みを抱えながら強行出場を続けていた。

既に体は満身創痍と言える状態。依然として伊藤洋輝の復帰の目途が立っていないなど年明け以降も守備陣が手薄な状態は続くと見られるバイエルンにとって、ウインターブレイク中にキムがどれだけコンディションを回復できるかがシーズン後半戦のカギになってくるだろう。

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