FIFAランク16位のアメリカは本当に“黄金世代”なのか プリシッチ、マッケニーら海外組は増加も、過大評価との声

アメリカ代表は今夏のコパ・アメリカでGS敗退に終わった photo/Getty Images

代表メンバーの大半を海外組が占めるが……

前回の2022ワールドカップ・カタール大会でベスト16に入ったアメリカ代表は、現在の世代を『黄金世代』と呼ぶ向きもある。

実際に欧州トップリーグで活躍する選手は増えており、チャンピオンズリーグにもユヴェントスMFウェストン・マッケニーやFWティモシー・ウェア、ミランMFクリスティアン・プリシッチ、PSV所属MFマリク・ティルマンら多くのタレントが参戦している。

しかし、この世代に対して過大評価との声もある。今のアメリカは海外組が大半を占めるものの、評判と実力がどこか噛み合っていないところがあるのだ。

『ESPN』も評価が難しいと指摘する。理由の1つとしては、地域性だ。アメリカは北中米の地域となるため、代表チームが欧州や南米の強敵と腕試しする機会があまり多くない。

「アメリカは常にCONCACAF(北中米カリブ海)でメキシコと肩を並べる最強勢力の1つであり、北米で優秀な結果を残しても明確な進歩とは言えない。これは最低限の条件だ。我々が見たいのは、この地域を超えた成長だ」

同メディアはこのように伝えており、ゴールドカップやワールドカップ予選を勝ち抜くだけでは不十分だ。

今夏にはアメリカでコパ・アメリカ2024が開催されたが、そこではパナマにまで敗れてグループ3位となり、決勝トーナメントに進むこともできなかった。これは明らかな評価ダウンだ。

近年のアメリカに関しては、代表監督グレッグ・バーホルターの手腕が悪いとの声もあった。現在はトッテナムなどを指揮してきたマウリリオ・ポチェッティーノが就任しているため、欧州本場のサッカーを知るポチェッティーノがアメリカ代表をどう変えるかは注目だ。

2022年には日本代表も親善試合でアメリカと顔を合わせていて、その時は日本が2-0と完勝を収めている。アメリカもベストメンバーではなかったとはいえ、アメリカが思ったより弱いと感じた日本のサッカーファンも多いはず。ちなみに現在日本のFIFAランクが15位に対し、アメリカは1つ下の16位。両者が今対戦すればどちらが強いだろうか。

果たして北中米開催となる2026ワールドカップへアメリカ黄金世代の力は本物なのか。今夏のコパ・アメリカは大失敗に終わったが、2026ワールドカップ本番での失敗は絶対に許されない。

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